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真面目に不真面目
私はアホらしい言葉の響きが大好きだ。
その原点が、「真面目に不真面目」というフレーズだったように思う。
知っている人も多いのではないだろうか。
そう!かの有名な児童書「かいけつゾロリ」シリーズでゾロリがいつも言っている言葉である。
最近の週末は息子と図書館へ行くのが日課になっており、児童書コーナーでゾロリを目にした。
小学生当時、このセリフに出会った私に衝撃が走ったなぁ。
困惑し考えこんだとも言える。
マジメにフマジメ…??????
真面目に何かをするということは、不真面目ではないんじゃないのか。
でも、ゾロリは真面目じゃないから、頑張って不真面目にしているのだから…それは結局…何なんだ?!
ふむ、わからん!笑
解決しないまま、私の記憶の中に長い間「変な言葉」として引っかかっていたのだが、解決の糸口は大人になったある日、急に訪れた。
「僕たちはねぇ、ふざけるのが仕事なんですよ!」
芸人さんがTVでそう言っていたのを聞いて、積年の謎が解けたのである。
確かにこの場合、言葉としては対極な「ふざける」と「仕事」が、現象としてはイコールだ。
「真面目に不真面目」もそういうことだったのかぁぁぁ!!
その時、なんだかすごく賢くなったような気がした。
刹那、それを具現化すると高田純次になるいうことにも気づき、我に返った。この気付きにこれ以上言及はしないが…
とにかく、アホらしい言葉はとても奥が深いということである。
他には古くからあることわざにも、愉快なものがたくさんあるなと思う。
特に好きなのが次の4つなんだけれども、状況や言葉のチョイスがアホみたいでとてもいい。
・ 鼻毛を読む
いやいやいやいや。嘘つけ!
とお思いでしょうが本当にあるんだな、これが。
「自分に好意を持っている男性を意のままに操る」という意味があるらしい。
これを作った人、断言できる。
性格が悪い!
だがセンスはあるなぁ。笑
・ 豚に真珠
想像してみましょう。
豚のそばにただただ真珠がおいてある状況を。
シュールとはこのことなり。笑っちゃう。食べちゃう。
・ 河童の川流れ
流れてるんじゃないよ、と言いたい。
いや、きっと先人は見てしまって、直接河童にそうツッこんだから生まれたのかもしれない。
…このことから、河童は存在したのだ!ということが言えるのではないだろうか。
・ 秋茄子は嫁に食わすな
嫁負けるな!
ずっとそう伝えたかった。(勝手にしたらいい)
私は秋でなくとも、茄子天を食うなと言われたら離婚したいなぁ…。
弁護士を立てます。茄子戦争ですよ。
とまぁ、世の中にはいい意味でナンセンスな言葉があふれており、出会うたびに嬉しくて、メモをしようとしては忘れる毎日だ。
たいそう為になることは書き留めようと思うが、愚にもつかないことは書き留めることを忘れてしまうものだ。
だが、くだらないから面白いのだ。
人生はきっと無駄があるほど足を止め考える。
アホだなぁと思い笑う時間、それがきっと楽しい。
為にならないこと、忘れてもよいことを書いても誰にも怒られない。
だからエッセイは楽しい。
この話もくだらないのですぐ忘れてかまいません。
そしたら、何度も読み返せばいいんですよ。
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