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力。妥協、協調、協力。


記事(モロッコ)2024/10/10 自動翻訳

アルジェリア、モロッコのサハラ政策を支持したとしてフランスの小麦輸入入札を禁止

予想通りの展開だが、アルジェリアは、西サハラ地域におけるモロッコの主権に対するフランスの支持がますます強まっていることを受けて、フランス企業の小麦輸入入札への参加を禁止することを決定した。

ロイター通信は水曜日、貿易筋の話として、アルジェリア政府が小麦輸入入札に応札した全企業に対し、最終的にフランス産小麦を提供しないよう指示したと 報じた。

「アルジェリアは世界最大の小麦購入国の一つであり、長年フランスが圧倒的に最大の供給国であった」と同報道機関は報じた。

アルジェリアの決定は、フランスの西サハラに対する新たな立場に対する明らかな反応として解釈されている。

7月、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、モハメド6世国王に前例のない書簡を送り、西サハラに対するモロッコの主権に対するフランスの明確な支持を表明した。

参考 2023/7/18

…西サハラをめぐっての議論は1975年にまで遡る。この年、植民地支配を行っていたスペインが地域から撤退したことで、モロッコとこの地域で独立国家建設を目指すポリサリオ戦線の間で15年にわたる戦争が勃発した。
モロッコ政府は西サハラの80%近くを管理しており、豊富なリン酸塩と漁場のあるこの地域全体を自国の領土と見なしている。
モロッコ政府がこの広大な砂漠地帯について限定的な自治権を提唱する一方で、アルジェリアが支援するポリサリオは独立を求め、国連の監督のもとで民族自決についての住民投票を行うことを求めてきたが、実現には至っていない。
2020年後半から、ポリサリオは「正当な防衛戦争」を行っているとして、地上、海、空域を含む西サハラ全域を「交戦地帯」と宣言している。…

「パリの立場は、西サハラの現在と将来はモロッコの主権の枠組み内である」とマクロン氏は述べた。

モロッコの領土保全を支持するこの歴史的な転換の直後、アルジェリアはパリから大使を呼び戻し、フランスの決定は「重大な無謀さと結果への無関心をもって行われた」と主張した。

アルジェはさらに、パリがモロッコのサハラに対する立場を支持したことは国際法違反であると主張した。

この非難声明に続いて、スペインが2022年3月にモロッコの自治計画の承認を発表した後にアジェールが発したのと同様の脅迫が行われた。

アルジェリアのアハメド・アタフ外相は、パリからアルジェリア大使を召還した後、この決定は「外交代表の削減」であり、「我々の非難と不承認を表明する重大な一歩」であると述べた。

アルジェリアも同様に、スペイン政府がモロッコの西サハラに対する立場を支持すると宣言したことに抗議し、ヨーロッパ諸国との20年にわたる友好条約を破棄するとともに、マドリード駐在の大使を召還した。

モロッコの領土保全に対するフランスとスペインの強硬な反応は、西サハル地域におけるモロッコの主権を弱めようとする分離主義勢力ポリサリオ戦線の数十年にわたる試みをアルジェリアが支援してきたというよく知られた記録に一致している。

アルジェリアは、アルジェリア領内のティンドゥフに分離主義グループの本部を置いているほか、ポリサリオに資金を提供し、モロッコに対する「脱植民地化」戦争に勝つために必要な兵站および外交支援を行っている。了

感想に代えて

2024/08/26 【あ然】「TICAD」閣僚会合でまさかの“乱闘騒ぎ” 背景に「サハラ・アラブ民主共和国」の独立巡り“食い違い”?

2024年10月2日…
…我が国が2018年にそれまでの方針を変更し、ポリサリオ戦線のTICAD会合参加を容認することにしたからである。
この問題は我が国とモロッコの良好な二国間関係に悪影響をもたらしており、小生(元駐モロッコ大使 花谷卓治)はそのことを憂慮しているが、それだけでなく、TICAD全体の健全な発展のためにも、さらには我が国外交全体の観点からも、現在のままで良いのか再検討してみる必要があると思うので、以下の点をまとめてみた。…

アフリカ連合(AU)内で意見が割れているが、ポリサリオ戦線支持派が議長国となって、日本に「サハラ・アラブ民主共和国」(SADR)の会議参加を要請した。日本の対応は玉虫色

独り言

…すなわち、ポリサリオ戦線の会議参加を容認しても、それがSADRの国家承認と見なされなければよいのであるから、会議場では「我が国が承認していない『国』を名乗る団体が着席している場合であっても、その事実は我が国の国家承認をめぐる立場に一切影響しない」とのディスクレイマーを発して我が国の立場を明確にする。
SADRの旅券での入国は認められないが、ポリサリオ戦線がアルジェリア等第三国の旅券で入国し、会議に参加することは黙認する。
SADRの旗・席札や代表団席は用意しないが、彼らが自作の席札を作成し、立てる場合、これを強制的に排除することはしない、などである。…

…米国、EU、中国、ロシア、インド、アラブ連盟、南米諸国など多くの国、地域がアフリカとのパートナーシップ会合を開催しているが、招待していない団体(ポリサリオ戦線)の会議参加を巡って会議が混乱した例は聞かない(ただし、EU・AU会合は機関同士の会合なのでポリサリオ戦線も招待され出席している)。
AUCは中国やロシアに対してもポリサリオ戦線の会議参加を要求しているのかも知れないが、右は実現しておらず、その結果、AU側が会議をボイコットしたかというとそのような事態は生じていない。
TICADについても、ポリサリオ戦線の参加を容認しないと本当に会議が「失敗」することになるのか、改めて検討してみる価値があるように思われる。 (了)

ということで、まぁまぁここはひとつ穏やかに…
という妥協的な対応が、時には争いを生む。かもね。

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