
映画の後の屈託のなさ
子どもが小学生の時だったと思う。というのは、映画館に来ていた子が小学5年生位で、わが子より少し大きかったと記憶しているからだ。父親と楽しく話していたいたのが印象的だった。映画が終わった後に、父親が「今度いつ来れるかなあ」と何度も繰り返していた。久しぶりに休みが取れて、子どもと映画館に来れたようだ。父子は、共に過ごせる貴重な時間の中にいる。
こんなさり気ない言葉だが、その人の心情を表しているからか、心に残っている。映画には、人の心をいっとき浄化して、ありのままの気持ちを言い表わす力がある。映画館で耳にする言葉には、屈託がない。
昨日は、船堀シネパルで『ロボットドリーム』を観た。見終わった老婦人が友人に、「今度、室町を観たいわ」「明日からよ」「それからドラえもんも観たいわ」と話している。まるで、子どもみたいだなと感じる。映画は、それほど、心を開放する・・と感じる。因みに室町は、大泉洋主演の『室町無頼』だ。
映画は、言葉や態度を屈託のないものにする。