聴診器を見なくなったな
最近、クリニックや病院に行っても聴診器を見かけなくなったという夫婦の会話から、「大〇先生は、聴診器を使ってるね」という話になった。
私たち夫婦は、大〇クリニックに掛かっている。その大〇先生は、喉や気道の不調を訴えると、口内や鼻の中を見てくれて、聴診器を胸や背中に当てて音を聴いてくれる。終わると、喘息が少しありますとか、大したことはないとかの診断をしてくれる。聴診器で診てくれると、不思議と身体を診てもらっているという安心感がわく。
子どもの時には、風邪を引いたりしてクリニックにいくと、必ず医者は首に掛けた聴診器を胸に当てて診察してくれた。聴診器は、肺の呼吸音や心音を聴いて病気を見つけるための医者の必需品で最重要アイテムだと、ずっと思っていた。
それが最近は、病院やクリニックに行っても聴診器をほとんど見かけない。聴診、打診、脈診がなくて、問診だけで薬が処方されることもある。ついこの間まで、通院していた大学病院の医師も聴診器を使っていなかった。新しい電子医療機器が発達したから、聴診器は不要とされたのだろうか。
「聴診器とは」で検索してみるとこんな記事にぶつかった。
こどもの木クリニック(横浜市都筑区の小児科、児童精神科のこどもの木クリニック)のホームページに「僕が、アメリカ留学していた時の師匠から『いろいろ新しい機械はあるけど、聴診とレントゲンと心電図で8割わからなければだめだ』と教わりました」とあった。やはり、まだまだ、聴診器は、臨床医療には欠かせないもののようだ。患者に寄り添う医者は、聴診器を使う傾向があるに違いない。
何故、多くの病院やクリニックから聴診器が消えたのだろう。不思議だと感じている。