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よこはま動物園ズーラシアで感じる

家族で横浜にあるズーラシアに出かけた。「入園料800円」意外と安い。ズーラシアは民営だと思っていたら、横浜市営だった。園内はアフリカのサバンナ、アフリカの熱帯雨林、アマゾンの密林、亜寒地の森、オセアニアの草原、中央アジアの高地、アジアの熱帯林のエリアがあり、動物たちを見比べてみるといろいろと面白い。

1 草食動物と肉食動物

北口から入るとアフリカのサバンナのような草原に数頭のシマウマがいる。チーターも同居してるようだが、表示では今日は別の場所にいるらしい。エサをもらっているので、チーターも命がけの狩りはしないのかな。

エランドというカモシカみたいなのもいるが、皆のんびりしている。草食動物はいつ見てものんびりとしていて、動きが少ない。動くのは肉食動物に追われたときか。
肉食動物はだいたいウロウロして落ち着きがない。今日見たトラも小屋のあたりを行ったり来たりしていた。

勝手解釈① 
草食動物は食べ物が近くにあるので動き回る必要がない。肉食動物は獲物を狙うために動き回らなければならないので、ウロウロ習性が身についている。しかし、今日見たライオンは横に寝そべっていた。獲物を捕えるとき以外はのんびり横になっていることが王者の威厳を醸し出しているのかな。

2 チンパンジーと尻尾の長いサル

観客間近のガラスの所に座っている大人のチンパンジーがいた。目があったら上唇を裏返したが、何なんだろう。飼育員がカボチャを持って現れた。これを待っていたのか。チンパンジーが網越しにカボチャを飼育員からもらっていた。一頭ずつ争わずに秩序正しくもらっているのに感心した。

サルには尻尾が長いサルと尻尾がないのがいる。尻尾が長いサルは尻尾を手のように枝にからめて木から木に渡っている。綱渡りも上手い。後ろ足の指が手のように綱を握りしめ、尻尾を上げてバランスを取っている。

勝手解釈②
尻尾の長いサルは、後ろ足も発達していて、樹上の生活が得意である。チンパンジーは木に登れるが大半を地上で暮らしている。サルの進化の順では、樹上生活に適した体から地上生活に適した体になった。人類は、さらに二足歩行へと進化した。尻尾有りサルより尻尾無しサルの方が頭が良い。尾長くん、ゴメン。

3 有袋類

オセアニアの草原に木の上にいるキノボリカンガルーという有袋類がいた。ネコ科やクマのように木にも登るのか。有袋類にも草食性だけでなく、タスマニアデビルや絶滅したフクロオオカミのような肉食獣がいる。いろいろな環境に適合した有袋類がいる。有袋類のコアラとナマケモノは生態が似ている。怠け者の居場所はオーストラリアにも新大陸にもあった。

勝手解釈③
生物は、多様な形に分化していくが、生態系内に空いたポストがあるとそこに適応するようにさらに進化をしていく。草食動物がいるとそれを食べる肉食動物が生まれる。高い木の葉を食べる動物がいないと隙をついて首が長いキルンができる。あるものは、象のように大きくなり、チーターのように足が速くなり、プレイリードックのように地中の穴に住み、クジラのように海に帰ったりと、不思議なものだ。これを適応放散というらしい。

動物園には歩きながら、いろいろと感じるものがある。動物園は楽しい散歩コースだが、それに加えて、動物たちが衰えつつある我が脳を刺激してくれる。空気が良い。動物の臭いはするが、喘息には良いようだ。暫しの間、いろいろな動物の勝手解釈を楽しんだ。


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