調理場という戦場(1/8/2024)
心にガツンと一発喰らいました。
フランス料理に興味がなくてもこの人の作った一品を食べたくなる、そんな魅力のある本です。
1973年に単身でフランスに料理の修行に出た著者の下積み時代から独立して日本で自分の店を開くまでの実体験が語られる。
この本が単なるノンフィクションの自伝で終わらないところは、著者が店舗ごとに異なるオーナーやそこで働く人々との交わりやフランスでの生活で感じたこと、学んだことを読者に語りかけるように、偉ぶることなく平易で優しく書かれている点だ。
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