自己紹介という名の挨拶
アプリを利用されている皆様初めまして、僕は「何にもなれなかった人」と申します。見つけたら軽く読み飛ばしてください。よろしくお願いいたします。
さて、ここで皆さんは「なんか暗そうな感じだな。」と思われたことでしょう。それは正解です。ここからは暗い文章が続くので、多少でも興味がある方だけお読みください。ここで読むのをやめた方、お目汚し失礼いたしました。
これでも読んでくださった方に早速2つ伺います。
あなたはいったいどんな人でしょうか?
そして、何になろうとしてそうなりましたか?
こう聞かれれば、心当たりがある方はこうだああだとお答えになることでしょう。そしてきっと、それは僕にとっては輝いてみえるものです。
皆さんが答えたそれらを、僕はもって生まれませんでした。目標も夢も才能も、全て持っていませんでした。何かになろうとしなければ、人は中途半端になります。何にもなれず、何か帳尻を会わせるように型にはまっていきます。それでも、型にはまれればその人は何かを手に入れたことになるのでしょう。その人はなろうとしたことと今なっているものとのミスマッチという意味で苦しむこともあるでしょうが、「まぁこれでもいいか」そう思える余地があります。その分、何にもなれていないとはいうことができないでしょう。僕にとってそれもまた、輝いてみえます。
僕は、何にもなれませんでした。生まれてこのかた夢というものを持ったことがありません。夢を追いかけた事もありません。将来の光に向かって進んだこともありません。時という、無邪気に過ぎ去っていく残酷な機構の中で、何かに向かって歩けはしなかったのです。しかも、結果として今たどり着いた場所には、立場も家族も何もありませんでした。
周囲の人達はみんな、何かになりました。「お前と同じで何も持ってない」という友人も、英語の才能があり、運転の才能があり、笑いの才能があり、誰かにすかれる事ができ、家族が支えてくれるたくさんのものを持って産まれた人です。唯一何も持ってなかったのは僕だけでした。そんな僕は、何処かへ行ってしまった夢追い人達の残り香を嗅いで自分の今のむなしさにむせています。苦しいです。
どうして僕にはなりたいものが無かったのでしょうか。どうして僕は何ももって産まれなかったのでしょうか。
笑顔で笑い会う家庭も
僕の事を考えてくれる母親も父親も
追いかけたい夢も
社会でいきる才能も
伸ばしたい長所も
尊敬されるものも
美形な顔も…
僕は何ももっていません。職も家族も特技も夢もやりたいことも、全て失いました。今僕には何もありません。
こんな僕にとっては、「それでも夜は明ける」とか、「明日が来る」とか、苦痛でしかありません。作りたい未来のために今を使う事ができない人間にとって、何かになっていく人達に置いていかれるだけの明日に希望なんてないのです。
そういうわけで、僕は何もない人という名前でひっそりと活動することに決めました。いつか具体的な「何か」になりたいと思える時が来たのなら、明るい未来を綴る毎日が来ると信じて、死ぬまでの暇に僅かな生きる希望として少し頑張ってみようと思います。
末記
最後まで読んでいただきありがとうございます。いつか明るい文章を書きたいと思いますので、これからも是非駄文を読んでやってください。よろしくお願いいたします。