帰省
1年半ぶりに実家に帰った
変わらない親の顔
変わらない会話
変わらない習慣
変わらない家族の鳴き声
変わらない母親の独り言
ちょっと小さく見える家具
風呂場から消えた父親のシャンプー
昔は心の支えになってくれた1匹の家族との別れ
大学生になる前とは違うもう1匹の家族の呼び方
虫眼鏡でスマホの画面を見る母親
薬を飲んでいる父親
あまり普段会っていないと思われる口ぶり
家から消えた怒鳴り声
変わっていないようで何もかもが変わっている
親が何を思っているのか全くわからない、むしろ強がって日常を振舞っているようにも感じる
たぶんこれは大学で成長できたからこそわかった、距離をとったからわかった
変化が怖くて、日常に染まろうとしている自分がいる
「変わってほしくない」「変わっていないと信じたい」そんな風に思っている
でもたぶんそれはダメなんだろう
前に進まなければいけないだろう
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