はじめに「祭の在り方」は、「地域の在り方」を示す一つの指標ではないだろうか。 今日は、そんなことを考えるきっかけになった、夏の初めのある日のことについて書き留めたい。 ここは、福井県あわら市の田園風景の中に佇む「新郷小学校」。少子化の影響で5年前に休校となり、それから地域の人々が力を合わせて利活用を進めている「奇跡の休校」だ。 新郷小学校が利活用されるに至った経緯はこちら↓ そんな新郷小学校では3年前から毎年、夏の初めに「地域のお祭り」が開催されている。その名も「新郷
はじめに「地方創生は愚策だ」なんてささかれる昨今に、アンチテーゼを静かに唱える場所がある。それは、少子化に伴って休校となった「新郷小学校」という場所だ。 福井県あわら市の田園風景の中に佇むこの小学校は、平日の昼間には、デザイナーがコワーキングスペースとして利用し、土日はキッズスペースに子どもたちが遊びに来たり、イベントが開催されたりする。そして夜は雰囲気を変え、地元の若者が集い、酒を交わして談笑をする場ともなる。 この場所は、本当の意味での民主主義、地方自治が成り立ってい