記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

(2/3)頭の体操「君たちはどう生きるか」

○ペリカンの世界(宮崎監督の創作の源たる観念の世界)漁師キリコ(同じ所にキズがあるのは監督本人の表現)が世話をするワラワラは創作のアイデアや意欲、上の世界で産まれるのは作品として日の目を見るという事、らせん状のワラワラは宮崎監督自身の児童アニメ作家としてのDNAであり、カエルのタマゴのようでもあり、ふ化するイメージの表現。
ペリカンの捕食やヒコの花火でワラワラも同時に燃えてしまうのは、監督自身の産みの苦しみ(イメージが固まらず創っては壊しを繰り返している)の表現か?(ここでのペリカンもヒコも監督自身)

○焼かれ、翼が折れ絶命するペリカンは動画を評価する「目」を失い「飛べなくなった」宮崎監督自身、丁重に埋葬され、これまで動きの全てを自分でコントロールしてきたが、それはムリとあきらめ、別に作画監督を頼る事にした比喩。

○鍛冶屋のインコは背中に刃物(悪意)を隠し真人を囲む、時代はさかのぼり、ここは宮崎監督がキャリアをスタートさせたアニメ制作会社、アニメーター出身の宮崎監督には多数のライバル(インコ)がおり気を抜くとシチューにされてしまう世界。
ヒコ(ナウシカ製作チーム)に助けてもらい、導かれる事になる。

○産屋到着、ナツコ(新製作チーム)と再会、見殺しにしたくせにとナツコは拒絶、今度こそ完成させると真人、二人を引き裂く白く長い紙はレシート(費用)の可視化か?ヒコが撮らせてやってくれと頼むと、いくらかかると思ってるんだ!と気絶させられる。禁忌(タブー)なのは新作について宮崎監督自身で費用その他の問題で一度フタをしたからかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?