【伴走スタッフ日誌4】シングルマザーズデジタルキャンプ・プチコース2期実施レポート:参加者同士の交流
シングルマザーが「自分らしくはたらく」を目指す就労支援プログラム「シングルマザーズデジタルキャンプ」。
伴走スタッフの檸檬です。スタッフの目線から気づいたことや感じたことをご報告します。
今回は参加者同士の交流について。
オンライン開催のメリット・デメリット
シングルマザーズデジタルキャンプは、忙しい日々を送るシングルマザーが参加しやすいオンラインでプログラムを実施します。
メリットは、それぞれの生活時間帯で参加ができること。
デメリットは、リアルでの一斉開催プログラムと比べて参加者同士の交流の機会が持ちにくいこと。
でも、このシングルマザーズデジタルキャンプでは、そのデメリットを乗り越えて、オンライン上で交流が活発におこなわれています。
仲間との出会いへの期待
受け入れ面談でみなさんとお話したところ、実は「仲間との交流」や「コミュニティの存在」を強く求めているのがわかりました。
「自分らしく働く」ことを目指す就労支援プログラムで、他のシングルマザーとの出会いを期待するのはとても人間らしく自然なことです。
私たちも、このシングルマザーズデジタルキャンプを運営していく上で、仲間との励まし合いこそが、行動への後押しとなるということを知っているからこそ、信頼できる仲間と共に歩めるようなプログラムデザインをしています。
仲間と共に歩むプログラム
グループリフレクション
シングルマザーズデジタルキャンプの人気プログラムのひとつ「グループリフレクション」は3~4名の少人数グループで2週間に1度オンラインで集まり、振り返りとこの先2週間の目標を発表し、フィードバックしあうプログラムです。
スモールステップを仲間と共に歩むことで、自己探求に暖かい他者目線や励ましも加わり、仲間と一緒だからこそできることも広がります。
仲間との交流と場づくりへの工夫
グループリフレクションでの少人数グループ内だけに留まらず、参加者同士もっと盛んに交流でき、たくさんの仲間ができる場にしたい。
シングルマザーズデジタルキャンプでは、オンライン開催のデメリットを乗り越え、オンラインでも活発な交流が生まれるよう4つの工夫をしています。
①お互いを知る自己紹介シート
まずは共有の自己紹介シート。入力のタイミングは、みなさんの生活の時間により様々。入力中に偶然他の誰かも入力中だと表示がでるので、妙に嬉しい気持ちになります。
わたしは、みんなの自己紹介シートを読む時間がたまらなく好きです。自己紹介シートを読むと、その人のイメージが平面から立体に変化していくからです。
入力後に自己紹介シートにお互いにコメントを記入しあいます。誰かのコメントに、横から他の人が加わったりして交流が横に広がっていく楽しさもあるんです。
②自分らしく呼ばれたい名前で
仕事や一般的なお付き合いでは、姓でお互いを呼び合うことが殆どです。シングルマザーは、旧姓を名乗っていたり元パートナーの姓を名乗るなど様々で、時に複雑な想いを抱えていることもあります。
シングルマザーズデジタルキャンプでは、ひとりひとりが決めた名前でお互いを呼び合います。応募フォームの時点から「呼ばれたい名前」を書く欄があるほど、シングルマザーズシスターフッドでは自然なことです。
③プロフィール画像で示す自分らしさ
警戒心からか、シングルマザーの多くはアイコンを未設定にしています。しかし、このクローズドなグループチャットでは、一番最初にプロフィール画像を設定してもらってます。発信者が分かりやすくなるという理由だけでなく、お互い親しみを持てるよう、顔写真や好きな食べ物、お子さんやペットの写真などで個性も伝わってきます。
④学びや日常のシェア
参加者のグループチャットには、参加者同士のシェアを盛んに行える雰囲気があります。
ただ支援を受けとる側にとどまらず、仲間に学びや体験のシェアを行うことにより、言語化する機会が持て、この場への貢献にもなって幸せも感じます。
⑤もくもく会の開催
週1回のペースで任意参加の「もくもく会」を開催しています。夜間や週末に30分ほど色んなテーマで開催しています。
お風呂上りでも気軽に参加できる気楽さ、お顔が見えるので参加者同士の交流の場になっています。
もくもく会についてはご紹介したいことが盛りだくさんなので、別の記事でお伝えしますね。
共に歩む場づくり
支援する側される側の一方向で終わる支援ではなく、「ともに学び他者に共有することで他者への貢献もできる」そんな交流の場を意識して創っていきたいと考えています。
次回のレポートもお楽しみに!
文責:檸檬(伴走スタッフ)