スペイン旅2024(6)オンダリビア編
2024年4月17日(水)から28日(日)の12日間、夫婦二人で、シンガポールを経由し、スペイン、特にバスク地方を中心に旅してきましたのでご報告したします。
今回のフライトはシンガポール航空にて。セントレア中部国際空港⇒シンガポール・チャンギ国際空港⇒バルセロナ・エル・プラット国際空港へと行き、帰りはその逆。なお、シンガポールのチャンギ国際空港での乗継ぎには、行きが7時間あまり、そして帰りが18時間とたっぷりと過ごす時間がありました。
また、スペインでは、バルセロナ⇒サラゴサ2泊⇒ビルバオ2泊⇒美食の街サン・セバスチャン1泊⇒オンダリビアのパラドール1泊⇒バルセロナ2泊する旅程としました。
さて、今回はサン・セバスチャン(San Sebastian)市内を離れ、フランスとの国境、サン・セバスチャン空港のあるオンダリビア(Hondarribia)編です。
バスでオンダリビアへ
4月23日(火)
当初はサン・セバスチャンに2泊しようと計画していたのですが、サン・セバスチャンからバルセロナへ向かう空港がオンダリビアというフランスとの国境にある村にあることが分かり、そうならばサン・セバスチャンに1泊して翌日オンダリビアに1泊しようと計画を変更。
サン・セバスチャンからオンダリビアへはEkialde Busで向かうこととしました。
それで事前にネットで調べてみたら、バス乗り場が新市街のまちなかから出発することになっていて、最寄りバス停があるかどうか、分からず。
「Hotel One Shot Tabakalera House 」のフロントで尋ねたら、よく調べてくれて、バスターミナルから少し離れたバス停「Federico Garcia Lorca 2」から乗れることが分かりました。ありがとうございます。
バスチケットは予め買っていなかったので、バスに乗車するときに運転手さんから購入。二人分で5.50€でした。
午後1時18分発E21番のバスは、サン・セバスチャン空港を経由し、30分ほどでオンダリビアのバス停「Sabin Arena Goiri」到着。
パラドール デ オンダリビア
オンダリビアの宿泊先は丘の上にあるパラドール デ オンダリビア(Parador de Hondarribia)。
通りからスーツケース2個を持って階段を登り、急な坂を登って、汗だくになりながら、なんとかパラドールにたどり着きました~。
私たちが宿泊した部屋は307号室。
307号室はエレベーターで3階(日本の4階)に上がり、いったん階段で12段ほど下り、廊下を歩いて更に階段で5段上がり、そして歩いた廊下の突き当たり。
スーツケースを運ぶにはほんと一苦労でしたね。
でも部屋からは対岸のフランスのまちを眺めることができ、ほんとよくここまで来たんだという気持ちになりました。
オンダリビアのバル
パラドールでひと休みしたあと、まずはオンダリビアのまちへ行ってランチを。
でも時刻は午後2時過ぎ。
目的のバルは午後3時半までなので急いで出かけました。
お目当ての「グラン・ソル(Bar Gran Sol)」は生憎満席。
他の開いているお店があまり見当たらなかったので、待つことにしました。
少しして、屋外のテラス席が空いたのですが、店内の席がいいのでもう少し待つことに。
20分ほど待ちましたが、なんとか店内の席に案内されました。
まずはチャコリとオリーブを注文。
そして手渡された日本語付きのメニュー表から、MIKA(オニオンパンにエビの串焼きとベーコンのせ)、HUEVO MOLLETE(金がけの半熟卵に小イカと鶏だしのミガスと藁状にしたフライドポテト添え)、FOIE MI-CUIT CON QUESO(フォアグラとキャレメリーゼしたチーズ、ムストソースと粒マスタード)の三品を選びました。
どれもが繊細で優雅さを感じる盛り付け、もちろん味も食感も素晴らしかったですね(合計27.60€)。
ちなみにスタッフのTシャツの後ろ側に「Hondarribia(オンダリビア)」の文字とともに「Tokyo」の表記が。
そう、東京にもお店があるんですね。
午後のオンダリビア
昼食の時間帯が終わったオンダリビア。
メインストリートはほとんど人もいない状態で、ゆっくりと写真を撮りながら散策するにはいいけど、ウィンドウショッピングしたい妻にとってはちょっと不満だったかな。
風はさほど吹いてはいませんでしたが、閑散とした町並み。
でも、夏はフランスからのリゾート客で賑わうんでしょうね。
そのときを町全体がじっと待っているような感じを受けました。
フランス国境との海岸通り。
ここから一気にフランスへと足を伸ばすのもいいかなって思いました。
そしてパラドールのある旧市街を散策。
まるで何世紀も前にタイムスリップした気がしました。
パラドールの朝
4月24日(水)
朝、パラドール・デ・オンダリビアの307号室からの眺め。
ちょっと雲が多い感じ。
午前8時からパラドールでの朝食。
ちょっと贅沢な朝食を楽しんだ後は、パラドール内を散策。
もともと軍事防衛を目的とした10世紀の建造物で、カルロス5世の城として使われたもので、歴史的にも大変貴重な施設をホテルに改修したもの。
今回のスペイン旅行で、このパラドールの宿泊はとても良い思い出になったと思いますね。
オンダリビアを楽しむ
この日は午後5時55分発のVueling航空でサン・セバスチャン空港からバルセロナへ行く予定。
午前11時過ぎまでパラドールでゆっくりと過ごしたあと、チェックアウト。
そして荷物をパラドールに預けて、午後2時半くらいまではオンダリビアを楽しむこととしました。
まちのケーキ屋さんには何やら変わったケーキがずらっと並んでいました。
実はこの日の翌日、4月25日には「EGUNA OPILA – OPILLA DAY 2024 + BENDITIONS(オピラの祝福)」という行事があり、子供たちが飾り付けられたスポンジケーキを教会に持ち寄り捧げるようで、地元の人が入れ替わり立ち替わり、大きなケーキを買い求めていました。
さて、オンダリビアのまちは、まだ夏のバカンスシーズンじゃないので、休業しているお店が多かったですね。
それでも妻は開いているお店を1軒ずつ、のんびりとウィンドウショッピング。
妻はお世話になっている人へのお土産用に、良さそうなストールがあったので、そのお店のオーナーのおばさまと、スマフォの翻訳アプリを使って会話。
そう、おばさまもスペイン語で熱心に説明してくれました~。
「Muchas gracias」
この日もグラン・ソル
午前11時半過ぎに「グラン・ソル(Bar Gran Sol)」へ行きましたが、ランチタイムは12時半からとのこと。
でも、それまでは予め作りおいたピンチョスと飲み物だけならOKだったので、まずはテーブル席を確保し、ピンチョス3つにチャコリで乾杯。
そして、ピンチョスを食べているとき、「日本人の方ですね」っと日本人のオバチャンが私たちに声をかけてきました。
83歳の、京都からひとり旅で来た、そのオバチャン。
前日の昼前に来たときに入店できず、この日リベンジで来たとのこと。
ちなみにオバチャン、何を食べたら良いか分からないので、教えてとのことでしたので、フォアグラをお奨めしました。
ひとり旅が好きで、今までに100カ国ほど旅していると聞き、ほんとこんな風にアクティブなシニア女性がいるんだなって、ぴっくりしましたね。
そしてランチタイムになったので、イカのフリットと、前日とても美味しかったフォアグラも注文してしまいました~。
それにしても、このグラン・ソル、とても有名店のようで、気がつけばお客様でいっぱい。
それも会話を聞いていたら、フランス語をしゃべる人だらけ。
対岸側のフランスから国境を越えて、オンダリビアへ食事に来ているんでしょうね。
オンダリビア旧市街
食後は再び、オンダリビアのまちをのんびりと散策。
パラドールの近くにあった教会(Church of Santa María de la Asunción y del Manzano)。
オンダリビアの城壁に囲まれた部分にあり、内部はこじんまりとしていましたがステンドグラスの絵柄も興味深かったですね。
オンダリビアの城壁で囲まれた旧市街。
私たちにとっては非日常の世界ですが、住んでいる人にとってはこれが日常なんですよね。
サン・セバスチャン空港
さて、パラドールに戻り、預けたスーツケースを受取り、フロントでタクシーを呼んでもらい、バルセロナへ向かうため、サン・セバスチャン空港へ。
パラドールからタクシーで2キロほどの距離でしたが、料金が11.30€。
なんだかちょっとぼったくられた感もありましたが、ま、これも仕方ないのかな。
ま、それはさておき、Vueling航空2487便は30分遅延でバルセロナ・エル・プラット空港へ向け、無事出発。
オンダリビア編を読んでいただき、ありがとうございました。
いよいよ旅も終盤、バルセロナ編となります。