重篤かつ継続
(今回はお仕事の話のバックグラウンド、私の病気の話です)
その手帳を受け取った時、とても不思議な気持ちになりました。
その手帳とは、「自立支援医療 自己負担上限額管理表」という手帳でした。
その頃の私は、心療内科に通院しながらどうにかまだ会社員として働いていたのです。
医師から運動療法を勧められた私は、運動療法の受付で「自立支援医療の適応になるかもしれないので、先生に確認してみてはいかかですか」と話しかけられました。
受付の方は、明るく、その制度について簡単に説明してくださいました。
医師の診断で自立支援医療の対象と判断されれば、診断書の発行をしていただき役所で手続きをすることで、私の所得ではその病気に対する健康保険の自己負担割合が3割から1割に減免していただけるのです。(Wikipediaより自立支援医療について)
医療費が三分の一に…。それは大きい…。
運動療法に引き続いて受けた診察で、その制度の対象になるのかうかがってみたところ、あっさりと認められ、診断書を書いていただけることになりました。
診断書には「気分変調障害」という病名が書いてありました。
全く聞いたことも無い病名に静かに混乱しながら、薬局へ立ち寄り処方薬を受け取って帰路へつきました。
しかも、この病気について検索してもあまり情報が出てこないのです…。(注:ざっくり鬱の仲間だと思ってください)
そうして、診断書を手に入れた私は役所の福祉課で手続きを終え、晴れて自立支援医療受給者証と自立支援医療 自己負担上限額管理表を手に入れたのでした。
しかし「自立支援」という名前への違和感…。
あれ、働いているつもりだったのに自立してなかったのか、と複雑な気持ちになり、多少のショックを受けたのでした。
今考えてみれば、自立を金銭的に助けて貰うだけのことですから、自立しているとかしていないとかそういうことは全く関係なかったのですけどね。
しかし、紛れもなく「ビョーキ」として診断名を突きつけられるのは、それだけでも当時はなかなかショックを受ける出来事ではありました。
金銭的には助かって確かに嬉しいけれど、なんだか別の枠に置かれたような気がして複雑な思いでした。
あれから3年が経って、今、更新手続き用の診断書が手元にあります。
手帳には「重篤かつ継続」という記載がされているのですが、確かに重篤かつ継続だった訳ですね。
いや、重篤かどうかはよく分からないのですが、少なくとも継続はしていますね。
やれやれ…(ヽ'ω`)
急げ、手続き。
(役所まで行くの面倒なのよー)
多少面倒でも使えるものは使わないとね!
しかし、0歳児の頃からアトピー性皮膚炎で、常に医療費がかかるのが当たり前という身からすると、慢性疾患でも精神疾患とそれ以外とで負担割合が変わるというのは多少不思議な気がしないでもないのですが、それだけ生活・仕事に相当の負担がかかると見なされているということなのでしょうかねえ。
尚、アトピー性皮膚炎のほうは症状が出ても、「見た目が汚くなることにあまり頓着がない」「痒みが生活に支障を来たすまで我慢すればよいと思っている」「慢性的に疲労感があるのであまり外出したくない」「お金がかかる」という理由により、通院頻度はかな〜り低めとなっております…。
ダメだ!我ながら!
でも、別にいいや。←
それにしても、厚労省の自立支援医療に関するページが分かりにくく感じたので、文中のリンク先はWikipediaにしてしまったのですが、私に読解力が無いせいでしょうか{(-_-)}
パッと見て、概要が分かりやすいようにして欲しいのですが…。
余談でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?