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【解説】造腟術や陰茎形成前の脱毛について

WPATHの学会発表で、手術前脱毛について勉強。
造腟術前、陰茎形成前の脱毛について

Yukiさんのスライド抜粋


発表者であるYuki Araiさんは、ニューヨークでトランスジェンダー専門にニードル脱毛をされている脱毛師です。
Yukiさんのクリニック👇


すでに1万人以上のトランスジェンダーの方々がYukiさんの下で脱毛をしており、「造腟術や陰茎形成前の脱毛ならYukiのもとへ!」とアメリカの医師がいうほどの腕前だそうです。

Yukiさんのスライドより抜粋


Yukiさんはトランスジェンダー専門の脱毛師!アメリカの大学で勉強され、脱毛の資格も持っておられます。


トランスジェンダーの手術についても勉強され、医師からの指示のもと、腟内になる皮膚、尿道になる皮膚の脱毛をされているとのことでした。


手術前のYukiさんの脱毛は完璧で、Yukiさんの脱毛施術後の患者さんたちは、造腟術後に腟内から毛が出てきたり、陰茎形成後の尿道から毛が出てきたり…..そういうトラブルは一切ない!とのこと。

素晴らしい。


さて、本題です。
WPATHのガイドラインでも、手術前の脱毛は推奨されていますね。

yukiさんのスライド抜粋

参考文献

https://www.tandfonline.com/doi/pdf/10.1080/26895269.2022.2100644

上記ガイドラインを日本語にすると、このように書いてあります。

・脱毛は、顔の毛の除去(Marks et al., 2019)だけでなく、造腟術や陰茎形成前などの特定の性別適合手術(GAS)の準備としても必要(Zhang et al., 2016)。

・術前の永久脱毛は、尿道になる可能性がある皮膚の部位や、腟になる皮膚の部位に対して必要である(Zhang et al., 2016)。

・脱毛技術には、電気分解脱毛(EHR)とレーザー脱毛(LHR)がある(Fernandez et al., 2013)が、EHRは現在、米国食品医薬品局(FDA)が認可した唯一の永久脱毛法であるのに対し、LHRは永久的な"減毛法"として認可されている(Thoreson et al.、2020)。


そう、手術前の永久脱毛は、
毛の色関係なく、ニードル脱毛がよい!とのこと。
レーザー脱毛は術後にまた生えてくるリスクが高い……

ニードル脱毛とレーザー脱毛の比較👇

yukiさんのスライドより抜粋


最後に。
トランスジェンダー専門脱毛師のYukiさんからメッセージです。
①手術の脱毛期間は最低1年!

 早ければ早いほど良い。
②レーザーではなく、永久脱毛ならニードル脱毛!


Instagramでリールも公開しています。
もしよければご覧ください。


造腟術後、腟内から毛が生えてきても、術後に腟内の脱毛はできません。
腟内に毛が生えてきてしまうと、細菌性腟炎になるリスクもあります。

陰茎形成後、尿道内に毛が生えてきた場合は、尿路感染症や尿路閉塞になる可能性もあります。

造腟術前、陰茎形成前の脱毛は重要です。
日本でもニードル脱毛は可能です!

造腟術や陰茎形成を検討している方は、
早めに!
お近くのニードル脱毛クリニックで脱毛を検討してみてください。

*Yukiさん承諾のもと、スライド写真を使用させていただきました。

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