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2024.11.24 DDTプロレス福島大会『ゴージャスナイト』/福島・福島トヨタクラウンアリーナ(福島国体記念体育館)

 11月24日、私と夫は福島にいた。
 目的は、『ゴージャスナイト』

快晴 山はもう雪景色

 プロレスリングDDT所属のプロレスラー・ゴージャス松野選手ご自身の主催による地元興行『ゴージャスナイト』。
 東日本大震災とコロナ禍での中断を経て、今回が13回目の開催ではあるが、今年で20周年だという。
 これだけの長い間、地方都市での自主興行を継続開催するのがどんなに大変なことか。その事実だけでも、松野選手の地元に対する愛情と、地元の方々から愛される人柄が伝わってくる気がする。
 私と夫がゴージャスナイトに初めて足を運んだのは、昨年7月の大会だった。昨年は夫が私への誕生プレゼントとしてチケットを購入してくれた。
 今年の大会が11月開催と知ったのは夏頃のこと。11月は、我が夫の誕生月である。ならば今年は私から夫への誕生プレゼントをゴージャスナイト観戦にしようと即決。ついでに前日から福島県入りして観光を楽しみ、観戦後も1泊して福島を存分に満喫しようと決めたのが今回の2泊3日福島プチ旅行だった。


 会場に着くと、ネットで何度も目にしたゴージャスなポスターがたくさん貼られていた。

ゴージャスです キラキラしてます
館内にもゴージャスなポスター

 会場は土足厳禁。入り口にはスリッパと下足袋が用意されていたのだが、準備の良い我が夫、自宅からフカフカスリッパを持参していてくれたので助かった。
 昨年に引き続き、館内は満員。
 リングアナウンサーも金色キラキラジャケット。試合に先立ち地元のダンスチームによるダンスが披露されるとのことでリングに上がった女性4人は銀色のキラキラタンクトップに真っ白いパンツ姿。どこまでもゴージャスだ。レディースダンスチームANYの方々による華やかなダンスの後、主催のゴージャス松野選手によるオープニングコールで大会はスタートした。


 各試合の結果と大会の模様は、いつものようにDDTプロレスリングのオフィシャルサイトに掲載されたので、興味のある方は下のリンクから是非ご覧いただきたい。


 残念ながら昨日の試合に足を運ぶことが出来なかったという方々には、是非とも上のリンクからDDTのオフィシャルサイトをご覧いただき、お楽しみいただきたい。いつも思うことだけれど、DDTのオフィシャルサイトは写真も充実していて、大会の雰囲気が伝わってくるのが嬉しい。

 という訳で、ここからはいつものように熱心なファンの方々には叱られそうな永遠の初心者ファンに過ぎない私の個人的感想日記を。


オープニングマッチ 30分一本勝負 〇中村圭吾 vs ●石田有輝(7分27秒 ダイビング・ヘッドバットからのエビ固め)


 前日の後楽園ホール大会でプロレスリングNOAHの拳王選手に噛みつき、青木真也選手とのタッグで12・28両国国技館大会に出場することが決まった中村圭吾選手。9・8名古屋大会での納谷幸男選手と河上“ファイヤー”隆一選手との試合の際のセコンドっぷりに引き続き、中村選手が熱い。
 どちらが勝つか全く読めないくらい動きの速い試合だったけれど、この日は中村選手がしっかりシングルで勝利。良い試合だった。


第二試合 スペシャルタッグマッチ30分一本勝負 〇彰人・春日萌花 vs大鷲透・●平田一喜(0分6秒 アンクルホールド) ⇒再試合 彰人・〇春日萌花 vs 大鷲透・●平田一喜(8分32秒 チャカチャカ)


 春日萌花選手の入場の際、真後ろの席の男性客が大声で歌っていて「熱心なファンの方なのだなぁ」と温かく思っていたのだが、テープを投げ入れる際にその男性客に背後から右側頭部を思いっきり殴られて激痛。もちろん本人に悪意は無くたまたま当たっただけなのだろうが、一切謝罪なしで試合中も大声を出していて、正直、モヤモヤ。
 試合前からそんな感じだったので、この試合は心から楽しめず悔しかった。
 勿論、選手の方々に全く罪は無い。
 ただ、試合開始後も、後ろの席の男性客と、彼とはまた別の悪目立ち男性客がいて迷惑だったのだけれど、そちらは試合の中で大鷲選手がやんわりと注意してくれたのがものすごく嬉しかった。注意される側より注意する側のほうが嫌だろうに。
 大鷲選手、ありがとうございました。

第三試合 スペシャルシングルマッチ30分一本勝負 〇男色ディーノ vs ●アントーニオ本多(9分10秒 男色ドライバーからの片エビ固め)


 個人的にメインに次ぐくらい楽しみにしていたのがこのシングルマッチ。
 お二人とも、DDTの楽しい部分、面白い部分を担っている選手かもしれない。けれどお二人とも今年、KO-D無差別のベルトに挑戦して名勝負を繰り広げた選手だ。あの試合は今も、私の中では今年のベストバウト候補のひとつだ。
 そんな、大好きな選手の、しかもシングルマッチ。
 言葉にならん。
 大満足。
 セコンドの中村選手が、アントーニオ本多選手のごんぎつねで笑い過ぎて松井レフェリーから突っ込まれていたのもまた楽しかった。
 先ほどのモヤモヤも、思いっきり笑ってスッキリ。感謝。

第四試合 30分一本勝負 KANON・●MJポー・イルシオン vs 飯野雄貴・〇納谷幸男・高鹿佑也(10分41秒 世界一のバックドロップからの体固め)

 リングの下からバールのようなものを取り出すイルシオン選手とKANON選手の動きがあまりに自然で、ヒールって凄いな、とあらためて。
 高鹿選手がつかまっている時間が長くて悔しかったけれど、飯野選手と納谷選手が出てくると圧倒的に強い。最前列で観戦していると、MJポー選手と納谷選手はリング上を走るだけで迫力が凄いのが分かる。
 最後は納谷選手のバックドロップ。最近の配信観戦ではDAMNATION T.Aが勝利を収める試合が続いていたので(いやダムネも好きなんだけど)久しぶりにスキッと勝利を収める納谷選手を観られて、しかもそれが生観戦出来た大会で嬉しかった。

第五試合 30分一本勝負 遠藤哲哉・●大石真翔 vs 正田壮史・〇To-y(8分7秒 コジマインパクトからのエビ固め)

 前回会場観戦した仙台大会の時よりも、To-y選手の動きがめちゃくちゃ良くなっていて圧倒された。正田選手も身体が大きくなった気がする。
 とはいえ遠藤選手大好き宮城県民なので、この日の遠藤選手と大石選手の宮城県タッグが相討ちからの自爆だったのが悔しい。でも遠藤選手は技のひとつひとつがめちゃくちゃ綺麗だとあらためて感激。久しぶりに会場で観戦出来て嬉しかった。

田代純子さんの歌謡ショー

 休憩&物販時間に開催された、ゴージャス松野選手のパートナーでもある歌手・田代純子さんの歌謡ショー。
 当たり前なんだけれど、さすがプロだなぁ、と思う。歌唱力はもちろんだけれど、お客さんとのやりとり、人前に立つ姿勢、たたずまい、言葉、全部。
 今年もオリジナル曲を含む3曲を披露。聴けて良かった。

セミファイナル 30分一本勝負『SCHADENFREUDE International vs DAMNATION T.A!』 〇クリス・ブルックス・高梨将弘 vs 佐々木大輔・●デムース(11分44秒 プレイングマンティスボムからのエビ固め)


 第四試合に続いてのヒールvs良い人対決。とはいえこの日のデムース選手はDAMNATION T.A所属なのにリングに上がる前は良い人っぷりが会場内で炸裂していたし(営業妨害になりそうなので詳細は控えますが、めちゃくちゃ良い人だと思う場面をいっぱい目にした)、逆にクリス・ブルックス選手も高梨将弘選手もクリーンファイトだけの選手じゃない。結果、この日はリング上も場外も凄いことに。場外でコーナーポストに頭を叩き付けるのは、何度見てもやっぱり衝撃だし怖い。会場で、目の前で見れば尚更。プロレスラーって超人だとあらためて思う。
 クリス選手が勝って嬉しかった。でも、デムース選手、また見たい。

メインイベント 30分一本勝負『福島名物スペシャル6人タッグマッチ』 〇ゴージャス松野・秋山準・HARASHIMA vs 上野勇希・MAO・●須見和馬(23分49秒 ゴージャス・スーパースターエルボーからの体固め)


 試合前の花束贈呈と記念撮影で、オープニングに登場したダンスチームの方々が再登場。皆さん上野選手を見て目がハート♡になっていて、まぁ、だよね、そうなるよね、と(^^;
 そんな女性人気ナンバーワン(?)な上野選手がこの試合では思いっきりヒール的な立ち位置で、それがまた新鮮で楽しかった。試合前に松野選手の足がつったという情報を仕入れて足を攻撃するも、松野選手とタッグを組んでいる秋山選手が「そっちじゃない、反対の足」と教えてしまい松井レフェリーから「なんで教えるの!」と突っ込まれるという展開も。
 それにしても、昨年の大会で見た時よりも松野さんの動きが良くなっている気がして感動した。ゴージャス・スーパースターエルボーは何度もかわされてしまったけれど、受け身を取るのもエルボーを打ち込むのも昨年よりずっと力強く感じた。
 もちろん、失礼を承知で正直な感想を言えば、松野選手が繰り出す技は、プロレスラーとして「強い!」「カッコいい!」と感動させてくれたり、圧倒させてくれるものではない。
 なのに惚れ込んでしまうのは、リング上で戦い続ける松野選手の視線が、表情が、まぎれもなくプロレスラーだったから。
 諦めないその姿が、他の誰にも真似できないものだから。
 これは、会場で観戦してあらためて思った。
 最後はHARASHIMA選手と秋山準選手がきっちりおぜん立てした上で、松野選手がゴージャス・スーパースターエルボーから3カウントを取って勝利。
 HARASHIMA選手の蒼魔刀と秋山準選手のエクスプロイダーを連続で浴びた須見選手が試合後セコンドのTo-y選手に背負われて退場したまま最後の記念撮影でもリングに戻ってこなかったのがちょっと心配。
 でも、本当に良い試合だった。
 最後は須見選手以外の両チームの選手たちがリング上に並んで、松野選手と田代純子さんのデュエットを見届けて大団円。


 良い大会だった。
 また、来年、是非。






追記
 昨年7月に書いたnoteです。



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