岩手県産のアカカマスが美味しかった!
先週の出来事。
仕事帰りに立ち寄ったスーパーマーケットの鮮魚売り場で、魚をまとめ買いしてきた。
宮城県産のアジのお刺身は、その日の晩酌で美味しくいただき、加熱処理用の魚は、それぞれ下処理をして保存した。
まずは、旬の走りの北海道産のニシン。こちらは全体に塩を振って一晩置き、翌日じっくりと焼いたところ、とても美味しかった。ふっくらとした身と、薄い皮のパリパリの香ばしさ。毎日食べても飽きないくらい美味しい。
続いて、三陸産のマサバ。これも肉厚なものだった。まずは水道水で洗ってドリップや血合いを丁寧に落とし、キッチンペーパーで水気をきっちりふき取る。これで臭みは無くなる。あとは塩を振りジップロックに入れて冷凍保存するだけなのだが、今回のものはあまりに肉厚だったので、塩を振る前に、包丁で皮目に深さ5ミリほどの切り込みを入れておいた。こちらは週末の晩酌のお供に。切り込みを入れたおかげで焼き目も美しく、塩がきいてぎゅっと締まった身がとても美味しかった。
そして、もう一種類。
2匹で110円という驚きの値段で鮮魚売り場に並んでいたのは、アカカマスだった。
上にリンクを貼らせていただいた「WEB魚図鑑」さんによれば、アカカマスはスズキ目カマス科カマス属で、日本各地の沿岸に生息しているという。
全国各地で古くから食されている魚のひとつだが、中でも神奈川県産のものは「江の島カマス」として神奈川県のプライドフィッシュにも認定されている。
その日、店頭に並んでいたのは、岩手県産のアカカマスだった。
これまでにも、カマスを食べたことはあった。どれも、美味しかった。しかし、目の間にあるアカカマスは、これまでに見たどんなカマスよりも立派だった。カマスといえば尖った顔に細長い胴体、というイメージだったのだが、今回のものは胴の部分が顔に対してずいぶん丸々と太っていた。しかも、キラキラと光って新鮮そのもの。
購入し帰宅後、いつものように開いて一夜干しにしようと捌き始めた私は、包丁に白く油が付くほどの脂のノリの良さに驚いた。これは干さずにそのまま焼こうか、とも思ったのだが、あまりに柔らか過ぎて我が家のグリルでは上手に焼くのが難しそうだったので、いつもどおり塩分濃度8%ほどの塩水に漬けた後、冷蔵庫で一夜干しに。
さらに翌日、ジップロックに入れて一度冷凍してから、週末に焼いていただいた。
美味しかった。
今までに食べたカマスの中で、一番美味しかった。アカカマスってこんなに脂がのって美味しいのかと驚いた。
食べ終えてからインターネットで検索したところ、この時期のアカカマスはやはり一夜干しにせずともそのまま塩焼きにしても絶品らしい。さらに、刺身も美味しいようだ。
次に見つけた時は、是非試してみたいと思う。
またひとつ、好きな魚が増えた。