見出し画像

岩手・宮古のヤギミルククッキーは野菜も美味しかった

 先日、地元スーパー「むらぬし」さんで岩手県宮古市の「しあわせ乳業株式会社」さんで製造している、ヤギのミルクを使った缶入りクッキーを見つけた。
 缶のデザインの可愛らしさと「酒のお供になる」の一文が気になり購入。
 とても美味しかった。
 あまりの美味しさにビックリして、noteにも書いた。


 あれから、約一週間。


 リピート購入の機会は、予想外に早く訪れた。

再度見つけて衝動買い


 前回と同じく「むらぬし」さんにて購入したのは、ヤギミルククッキー「ベジタブル」。
 前回は青い缶入りでホタテやウニ、海藻のアカモクを使用した「海」だったが、今回のは、緑色の缶に入った野菜のクッキーである。
 缶の大きさとクッキーの枚数は、前回と同じ。お値段も前回同様、18枚入りで税込1,000円ちょっとの手頃な価格なのが嬉しい。
 早速、開けてみる。

紹介文には
「やぎミルクと6種類の野菜を使用した、
素材の甘さが引き立つやさしいクッキーです。」
とある。

 味は、ビーツ、とうもろこし、トマト、ケール、パンプキン(南瓜)、グリンピースの六種類、とある。
 包み紙を外してみると、

(上段左から)ビーツ とうもろこし トマト
(下段左から)ケール パンプキン グリンピース

 まず、その色の鮮やかさにビックリ。
 一口サイズのクッキーのカラフルな色はすべて、食材そのものの色である。トマトが赤ではなくオレンジがかっていたり、グリンピースが白いのもまた楽しい。


 前回と同じく、夫婦で実食。
 まずは、最も見た目のインパクトの強い、色鮮やかなビーツから。

 「ビーツって何?」

と夫に訊ねられて

「ほら、あの、ロシアのボルシチとかに入れる、でっかい赤カブみたいなやつ」

と答えてはみたものの、そう言う私自身も実はビーツもボルシチも食べたことは一度も無い。
 ビーツを知らない夫婦が食べる、ヤギのミルクとビーツのクッキーのお味は。

 「・・・あ、美味ぇ!」
 「美味しい!野菜っぽい!でも、チーズ?ミルク?甘くないねー!」
 「これもお酒に合うな!」
 「やばいコレなんぼでも食べられる!」

 チーズクッキーのような味の向こうにほんのり野菜風味を感じるものの、野菜臭さのようなものは無く食べやすい美味しさ。色の濃さとは正反対の、優しい味わいである。

 次いで、二番目にインパクトが強烈な、見た目はほぼ草餅な緑色のケールクッキーをいただく。
 ケールは知ってるぞ。
 青汁のアレだ。
 もしや、苦いのか?
 心の準備をしつつ、実食。

 「美味しいぃぃぃ~!」
 「普通に美味いなコレ!チーズクッキーっぽい!」

 見た目に反して、苦味ゼロ。ただただ美味しい。それでいて、野菜風味もちゃんとかすかに感じられるのが楽しくて美味しい。
 その後も、1枚ずつ食べては驚いたり感激したり。
 とうもろこしとパンプキン、そしてグリンピースは、ある意味、予想通りの美味しさ。日頃から口にする機会の多い素材ということもあって、それぞれにほんのりとお馴染みの味を感じるのが楽しく美味しい。
 そんな中、一番驚いたのがトマト。しっかりと、トマト味。トマトソースのピザをクッキーにしたような味。それでいて、優しい味わい。

 6種類、全部美味しかった。


 この日はコーヒーと一緒に美味しくいただいたのだが、ほんのりと塩味も感じられる味は、お酒にも合いそうだ。
 ヤギミルククッキーの「海」が日本酒なら、こちらの「野菜」は、ビールのお供に良さそう。いつか試してみたい。





 誤解の無いよう書き添えると、私はお店の関係者でもなんでもない。
 勝手にこんな感想を書いて良いのだろうか?との一抹の不安を抱きながら、このnoteを書いている。
 でも、誰かに伝えたくなるくらい、ちょっとビックリな美味しさだった。
 缶入りで日持ちするのが便利だし、甘くないので、ちょっと小腹が空いたときの軽食代わりにも良さそうだ。何より、おやつなのに身体に良さそうなのがまた嬉しい。勿論、食べ過ぎには注意なのだが。

 これは、宮城県の沿岸部の町にも思うのだけれど、

 あの震災で何もかも無くなってしまったかのように語られた時期もあった地域から、こうして、新しい特産品が生まれていることを、凄いと思う。
 素敵だなぁと思う。
 そこで生きる人の強さを、カッコいいと思う。


 岩手・宮古のヤギミルククッキーは、野菜も美味しかった。
 是非、たくさんの方々に味わって欲しい。




いいなと思ったら応援しよう!