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青森の居酒屋で貝焼き味噌を初体験

 三連休を利用して青森に来ている。
 目的はJR木造駅にて駅舎をバックに我が家の遮光器土偶レプリカの写真を撮ることだった。


 宮城から東北道を北上すること約5時間。
 木造駅で写真撮影と土偶グッズ買い物に費やした時間わずか30分弱。
 はるばる青森まで来て早々に最大の目的を達成してしまった。
 そんな我々夫婦の次なる目的は、青森県の郷土料理のひとつだという「貝焼き味噌」である。


 インターネット上の様々なレシピを参考に青森県産ベビーホタテとキャンプ用のフライパンでそれらしきものを作り、美味しい美味しいと楽しんではいたものの、まだ本物の貝焼き味噌を味わったことは無い。番組で紹介されていたお店がどこなのかを調べるのは困難だろうが(NHKの番組なので地名は紹介されても店名はすべて伏せられていた)、せっかく青森に行くなら、どこかで貝焼き味噌を食べたい。
 悪天候とはいえ三連休である。ホテル近くの居酒屋は、どこも満席だった。
 しかし、こんなこともあろうかと事前に夫が予約してくれていたおかげで、青森の郷土料理と地酒を味わうことの出来る居酒屋に入ることが出来た。

ビールとお通し
この後日本酒に行くのでビールは小グラスで控えめに

 お通しは旬の茄子の揚げ浸しと蒸し鶏のおろし和え。
 茄子のとろりとした食感にお出汁の味が絶妙。あっさりとした蒸し鶏と小葱、大根おろしがまた美味しい。
 そして、

じゃーん!


 「海鮮貝焼き味噌です。下に敷いてあるお野菜が柔らかくなれば食べられますので、お出汁が沸騰したら卵を溶いて、3回くらいに分けて注いでください。」
 出来上がった状態で出てくるものとばかり思っていたのでビジュアルに驚いたが、店員さんが作り方を丁寧に教えてくれて一安心。
 それにしても、こちらの貝焼き味噌は「海鮮貝焼き味噌」というだけあって、具材が豪華だ。

カニ エビ ウニ ホタテ


 貝殻の中が竜宮城。
 すごいぞ青森。

 貝焼き味噌を調理している間にも、次々と料理が提供される。

お刺身盛り合わせ2人前

 お刺身は流石の鮮度と美味しさ。
 特にホタテ。貝柱はもちろんだが、ヒモの刺身が絶品。


旬の味覚 秋刀魚


 今年のサンマは大きい。そして、美味い。

 この他に地元野菜のミズとオクラのお浸しも注文。写真は撮り忘れたが、これがまた美味しかった。特にミズのシャキシャキの食感と甘味に夫は大感激。

 そりゃあ、こうなる。

日本酒は二種類を一合ずつ二人で分け合って味わう



 料理もお酒も美味しい上に器がひとつひとつ素敵で嬉しくなる。
 感激している間に、いよいよ貝焼き味噌完成。


海鮮貝焼き味噌


 海鮮入りの味噌仕立ての卵焼き、ではあるのだが、こちらのお店のものは、なんせウニ入り。ウニを出汁にした卵焼きとはなんと贅沢な。口の中に海鮮の甘味と旨味が広がる。絶品である。
 ウニの味わいだけでなく、やはりホタテの貝殻で焼くからなのか、出汁の旨みが美味しい。
 やっと青森で食べられたという嬉しさもあり、夫婦でしみじみと味わった。

 〆に頼んだホタテ雑炊があまりに美味しく、この雑炊で飲めるよねと日本酒追加。
 追加した日本酒では雑炊が足りなくなり、〆の〆にオーダーしたのがこちらの一品。

鮪の酒盗


 鮪の酒盗である。
 独身時代、馴染みの小料理屋で味わって以来の珍味である。
 美味い。
 塩辛いのに、甘い。
 箸の先に付けるだけで箸で酒が呑めてしまうような危険な一品を、何故〆に頼むのか。
 夫と一緒で良かった。一人なら間違い無く酒を追加し飲み過ぎていただろう。


 酒も料理も器も人も、最高だった。

 青森、良いところです。


 

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