繋ぐこと 紡ぐこと
12月28日のDDT両国国技館大会を配信観戦してからずっと、心の中にあの日の試合のことがある。
いろんなことを感じて、そして自分自身のこれまでとこれからを改めて考えるきっかけにもなった。
それが、あの日の第七試合。
青木真也 & 中村圭吾 vs 拳王 & 大和田侑戦だった。
NOAHは旗揚げ戦から見ている。ファン歴でいったら圧倒的にNOAHのほうが長い。この2024年に最初に会場に足を運んだのも、NOAHの仙台大会だった。しかもその大会で、その時点で私にとって一番好きな現役プロレスラーだった小川良成選手とのタッグで出場していたのが、大和田侑選手だった。
でも、12月28日の両国で私が一番応援していたのは、中村圭吾選手だった。
今年に入ってからの中村選手の闘いそのものだけでなく、リング上での表情やセコンドでの姿勢を見てファンになりつつあったタイミングでの、青木真也選手との今回のタッグ。
応援せずにはいられなかった。
勝って欲しかった。
でも、悔しかったけれど、プロレスの結果は勝敗だけじゃ無い。
大声援が、拍手が、そして何より試合後の青木選手の姿勢が、あの日の中村選手を讃えていた。
試合中の青木選手の表情にグッときて、試合後の中村選手に手を差し出した場面で堪えきれず泣いた。ガチ泣きさせられた。
青木選手と中村選手のタッグや、その前の試合の秋山準選手と納谷幸男選手の試合を見て感じたことを、観戦レポートのように言葉にするのは今の私には難しい。
強くなりたいとか、大切なものをまもりたいとか、そんな青臭いほどに純粋な、思いの強さ。
そんな思いを結果に繋げるために、導くことの出来る人の強さ。
自分を高めるだけでなく、後に続く人達を指導してゆく、力。
繋がってゆく、技術。
積み重ねられてゆく、日々の鍛錬。
そして、思い。
紡がれてゆく、歴史。
自分は、これまでの人生で、こんなふうに誰かに何かを伝えられてきただろうか?
自分自身を高めながら、鍛錬しながら、他の誰かを支えたり、導いたり。そんな生き方を、してこられただろうか?
そんなことを考えさせられた試合であり、大会だった。
2024年の締め括りに、この大会を見ることが出来て良かったと思う。
さぁ来年も頑張ろう。これまで以上に、自分の仕事を。しっかりと。