見出し画像

【フードエッセイ】石川県&北陸の美味しいものお取り寄せ第一弾!

 2月1日から、石川県では「応援消費おねがいプロジェクト」がスタートしている。

令和6年(2024年)能登半島地震を受け、能登はもとより、金沢以南の各市町においても、飲食店や観光に携わる事業者、県産品の製造・販売を行う事業者の売り上げが大幅に減少するなど深刻な影響を受けています。

石川県ではこれを受けて、飲食店や販売店において、共通のロゴを店舗や商品に貼っていただき、応援消費の機運を高める「能登のために、石川のために 応援消費おねがいプロジェクト」を、2月1日から開始しました。

https://www.pref.ishikawa.lg.jp/saigai/202401jishin-ouen.html



 能登方面の被災地には、「(災害復旧に直接携わる人以外は)今はまだ来ないで」との呼びかけが未だ残った状況ではあるものの、被害の大きく無かった地域については「来て」「買って」「楽しんで」という復興支援の呼びかけがようやく本格的にスタートしたと言えるのかもしれない。

 ここからは、一般庶民の我が家も出来る範囲で最大限、美味しく食べる復興支援をさせていただこうと思う。

 本来なら買いに、食べに行きたいところではあるが、東北から北陸は気軽に行ける距離では無い。そこで、まずはお取り寄せをと今回参考にしたのは、noteで見つけた高田さんが書かれていた記事である。

 石川県ご出身の高田さんは、こちらの記事でたくさんの美味しいものをご紹介してくださっている。お取り寄せ可能な品も多いので、今こそ是非たくさんの方々にこちらの記事をお読みいただきたいと思う。
 気になる商品ばかりなのだが、その中でも私が一番気になったのは、石川県小松市の松葉屋さんの栗むし羊羹「月よみ山路」だった。高田さんの紹介によれば、「もはや羊羹食ってるのか栗食ってるのかわからんレベル」とのこと。和菓子好きにして栗大好きな私と夫にとっては夢のような羊羹である。記事内のリンクを辿ると、こちらの商品は小松空港のオンラインショップで購入可能だった。

https://www.komatsu-airport.jp/products/list.php?category_id=69

 こちらのオンラインショップでは石川・金沢の名物を中心に北陸各地のお土産・名産品が多数取扱されていた。せっかくなので、石巻の義母や普段お世話になっているご近所さんにも食べてもらおうと「月よみ山路」を2個ポチり、ついでに気になった金沢のクルミのお菓子や以前から気になっていた富山名物のホタルイカの沖漬など諸々あわせて石巻帰省の前日に届くよう注文した。

 そして、三連休前日の2月22日。
 雪かきで疲労困憊していた私と夫にお疲れ様とでも言わんばかりに、嬉しい品々が届いた。

お取り寄せ第一弾の品々
今回はこれで税込・送料込みで総額6000円になりました

 メインの栗むし羊羹「月よみ山路」のずっしりとした重さにまず驚く。すぐに開けてみたくなったものの、こちらは翌日に石巻の義実家で開封することに。
 最初に開けたのは、富山名産・ほたるいかの沖漬。

 「うんめぇぇぇぇぇ〜っ!」
 「ナニこれめっちゃマイルド!」

 夫婦で大興奮。とぅるるんっとした口あたりのホタルイカは醤油の加減が絶妙で塩辛さを感じることなく、しかも目玉とか吸盤が口に残ることもない。なんだこれめちゃくちゃ美味いぞ。塩辛とか沖漬とかこれまでにも美味しいのを結構食べてきたつもりだったがこの味は初体験。すごいぞ富山。

 「やばいねこれ。日本酒止まらなくなるね。」

 飲み過ぎ&塩分摂りすぎ、どちらも危険過ぎる美味さである。ちょっと甘いものでも食べて落ち着こう。とりあえず沖漬を冷蔵庫に入れ、夫に

 「クルミのおやつもあるよ。ちょっとだけ味見してみる?」

と声をかけてみた。

 「いいね最高だ」という夫の言葉を受けて次に取り出したのは、金沢「大畑食品」さんの「クルミのおやつ」大野醤油味。
 こちら、実はオンラインショップで缶の可愛さに一目惚れして衝動的にポチってしまったのだが(トップ画像がその缶のイラスト。手のひらサイズよりちょっと大きめのまあるい缶にリスとクルミがデザインされていてめちゃくちゃ可愛い。)オンラインショップの商品紹介によれば、「炒ったクルミに砂糖を加えた大野醤油をからめキャラメリゼ風のお菓子に仕上げました」とのこと。
 醤油味ならちょっとだけ箸休め的にもなるのでは、と開封。

「クルミのおやつ」はメープルと大野醤油の二種類
缶の中にぎっしり!取り出すのがちょっと大変だけどお得で嬉しい♪


 「美味っ!!!」
 「え?やだこれ甘いのに酒に合う!!!」

 夫婦で大興奮PART 2。
 甘辛の醤油味が絶妙。味は上品な佃煮、なのに手にべとつかず摘んで食べられるのが嬉しい。サクサクのクルミの食感と香ばしさにカリッとした醤油味のキャラメリゼ。
 「おやつ」という名前で油断させられたが、やばいぞ。これ日本酒にめちゃくちゃ合うツマミだぞ。


 結果、「ちょっとだけ味見」のつもりがその日のうちにひと缶ぺろっと完食。
(あわせてどんだけ日本酒呑んだのよ、と言われそうですが、飲酒量は、まぁ、ほどほどです。多分。)


 ちなみに「クルミのおやつ」メープル味は翌朝コーヒーと一緒にいただいた。
 こちらも美味!

九谷焼ミッフィーでコーヒーとともに金沢のクルミのおやつをいただく


 そして、いよいよ今回のメイン(といってもここまで食べてきたのも全部メインなのだが)。
 小松市・松葉屋さんの栗むし羊羹「月よみ山路」である。
 こちらは石巻の義実家にて、お茶とともにいただいた。

 昔ながらの竹の皮に包んで蒸す製法とのこと。
 パッケージも味わい深くて素敵。
 包み紙には商品の説明が丁寧に記されていた。

 竹の皮を剥がすと、栗がぎっしりと入った栗羊羹が姿を現した。竹皮で包んで蒸されているので羊羹の表面に竹の模様があるのも味わい深い。
 早速切っていただく。
 すごいよコレ。ホントにどこ切っても栗が出てくる。開封した時の写真を撮っておかなかったのが悔やまれる。

松葉屋さんの栗むし羊羹「月よみ山路」

 
 「美味っ!」
 「美味しい!どこ食べても栗出てくるね。」

 夫も義母も大喜び。
 上品な甘さの蒸し羊羹の中にはたっぷりの栗。切っても切っても栗がゴロゴロ。その栗がまためちゃくちゃ美味しい。皮を剥く手前いらずでこんなにたくさん栗を食べられるなんて栗好きにはたまらん羊羹である。ってか、こんなに美味しい蒸し羊羹って初めてかも。贈答品の定番というのにも納得の美味しさ。
 石川県の羊羹で、家族で美味しく幸せなひとときを過ごした。



 ちなみに、「月よみ山路」のうち1本は、義母がいつもお世話になっている石巻のご近所さんにお裾分けでお持ちしたのだが、石川県の羊羹だとお伝えすると、その方にもとても喜んでいただけた。
 ご近所さんとお話しして、ネット通販に慣れていない高齢の方々の中には、「(石川県や北陸の被災地に対して)何か買って応援したいけれど、どんなものがあるのか、どこで売っているのか分からない」という方々も多いのかもしれない、と改めて思った。


 私自身、noteで高田さんの記事を目にしていなければ、今回の品々を知ることも無かったかもしれない。
 情報発信してくださった高田さんに感謝である。


 災害なんて、絶対に無い方が良かった。
 あって良かったなんてことは、絶対に思わない。

 でも、

 起きてしまったことならば、せめて少しでも良いきっかけにしたいと思う。

 私は今回買った品々が美味しかったという感想をあちこちで積極的に話していこうと思う。
 そして、今回だけじゃなく、これからもずっと石川県や北陸の美味しいものを食べたり飲んだりして楽しんでゆこうと思う。


 「月よみ山路」も「クルミのおやつ」も「ほたるいかの沖漬」もめっちゃ美味しかった!
 おすすめです!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?