福島市飯野町「UFO物産館・パノラマ食堂」のラーメン美味しかった!
「福島のUFOの里は、ラーメンが美味い」
もう何年前だろう。コロナ禍前、まだ私が北海道に住んでいた頃から、現在の夫(当時は友人だった)は私に度々そう言っていた。
詳しく尋ねると、UFOの博物館的な場所にラーメン専門店が入っているのではなく、あくまで博物館のお土産物店の一角にある小さな食堂だという。
けれど、とにかく美味しいとのこと。
夫が嘘をつくはずは無い。味の好みも私と夫は割と似ているので、夫が美味しいと勧めるものは、たいてい私にとっても美味しい。
夫がそこまで言うなら、相当美味しいのだろう。いつか行ってみたい。是非食べてみたい。
ずっとそう思っていたのだが、これまで、なかなか足を運べずにいた。
やっと念願をかなえたのが、今回の2泊3日福島プチ旅行。
更新が前後してしまったが、11月24日、プロレス観戦に向かう前に昼食を取ろうと立ち寄ったのは、UFOの里だった。
UFOの里があるのは、福島県飯野町の千貫森。
広い公園の一角に、UFOふれあい館とUFO物産館がある。
食堂は、様々な展示のある「UFOふれあい館」とは別棟の「UFO物産館」の中にあった。
食堂の名称は「UFO物産館・パノラマ食堂」。
早速中に入る。店内にはすでにラーメンスープの良い香りが満ちていた。お客さんのほとんどがラーメンを食べている。美味しそうな湯気と香りに、思わずお腹が鳴る。
オーダーは食券式。券売機の上に表示された案内文によると、こちらのラーメンは福島県川俣町の地鶏「川俣シャモ」のガラと、同じく福島県会津地方の「会津地鶏」のガラとを組み合わせた「ダブル地鶏スープ」をベースにしているという。川俣シャモは前日に東北自動車道のサービスエリアで親子丼を食べて、その美味しさに感激したばかり。あの川俣シャモの鶏ガラをスープにしているのなら、そりゃあ美味しいだろうと納得。そして、期待が高まる。
味噌、塩、醤油、どれも美味しそうで迷った末、この日はダブル地鶏スープにトビウオの煮干しからとったあごだしのスープを加えた「飛魚ラーメン」を注文。
待つこと数分。
ビックリした。
ビックリするほど美味しかった。
スープが極上。透き通っているのに旨味天国。鶏ガラの旨味の向こうにあごだしの美味しさもしっかり感じられて、おさかな系のラーメン好きにはたまらない味わい。旨味は濃厚なのにくどさは全く無くて、むしろサラリとしたスープ。いくらでも飲めてしまいそうな危険な美味しさ。
そこに、もちもちっとした縮れ麺。これがまた美味しい。福島といえば喜多方ラーメンの印象が強かったが、こちらの麺は喜多方ラーメンよりは細く、けれど細麺でもない独特のもの。コシのある麺が、スープとよく絡む。たまらん。ひたすら美味しい。
メンマは、薄くて柔らかシャキシャキのものと、四角いコリコリ食感のものと2種類入っていてどちらも美味しく口の中が楽しい。
そして、チャーシュー。薄くて柔らかく、けれど食べ応えのある美味しさ。鶏ガラとあごだしの旨味をたっぷり含んだ豚肉が口の中でほろりとほぐれる。
程よく味の馴染んだ煮卵もまた美味しい。中心がとろりと半熟、けれど白身にはしっかりと味がしみて絶妙な味わい。
すべてにおいて、非の打ち所の無い美味しさ。
あっという間に、スープまで完食。
ご馳走様でした。
本当に本当に美味しかった。
ちなみに、夫が注文したのも同じ「飛魚ラーメン」だったのだが、夫は追加料金を払ってパワーストーン的な器に盛りつけてもらっていた。
こちらの器、重たい上に形がコレなので口を付けてスープを飲むには難易度が高いが、ちゃんと小鉢とレンゲを添えてくれるので安心。
夫もスープまでしっかり完食していた。
パワーストーン好きな方、あるいは珍しいもの好きな方は、是非。
UFO物産館とあって、食堂のすぐ横のお土産物コーナーには宇宙食やらUFO関連グッズ、さらには雑誌『ムー』のグッズまで並んでいた。マニアにはたまらない場所だろう。
しかし、UFO抜きにしても、ここはまた是非再訪したいと思う。
福島市飯野町「UFO物産館・パノラマ食堂」のラーメン、本当に美味しかった。