「もしもフリーザが社長だったら?」を全力考察してみたら、冷徹マネジメントに震撼した
もしもフリーザがCEOだったら。
どのようなマネジメントスタイル、コミュニケーションを用いて組織統制していくのか?が気になったので考察してみた。
・物語の要約
そもそもフリーザとは『ドラゴンボール』シリーズに登場するボスキャラクター。多くの惑星を支配する帝王として描かれている。
戦闘力数万でも高い!と時代に『私の戦闘力は530000です』という名言は今でも色褪せない。
・特徴的なマネジメント・コミュニケーションスタイル
彼の特徴的なマネジメント・コミュニケーションスタイルを挙げてみる。
まず・・・
①敬語や丁寧な言葉遣いで接し、「さん」付けで呼び部下や相手に対して敬意を払う(上機嫌の時)
②優秀な部下とチームを自ら育成し、部下は決して種族や出身で差別しない"完全実力主義"(織田信長スタイル)
③末端戦闘員の顔と名前まで完全に覚えている(日本電産永守さんばり)
④最前線で指揮を執る現場至上主義(本田宗一郎スタイル)
⑤部下に支給するための戦闘服やスカウター、治療のためのメディカルマシーンの開発、能力が伴わない部下に対しては光線銃などの武器も支給するなど、充実した福利厚生面の整備(上場企業もビックリ)
⑥部下が大きな失敗しても挽回のチャンスを与える、ただしプレッシャーを与えることも忘れない(飴と鞭)
⑦間違った提案をされた場合でも、相手のモチベーションを考え、頭ごなしに否定しない(器のデカさよ)
⑧功績をあげた部下に対しては、功績以上の報酬を与える(キングダムに通じるわ)
・ボスキャラのイノベーション
また彼はボスキャラ界にイノベーションを起こした存在としても一目置ける。従来のボスキャラ(例えばラオウ、ピッコロ大魔王)は①デカい②怖い③暴言の三種の神器を兼ね備えていたが、フリーザは❶小さい❷かわいい❸敬語という真逆のスタイルでボスイメージに一石を投じた。しかも新しい三種の神器が怖いのなんの。敬語で『l殺しますよ』が一番効きますわ。
・特徴的なマネジメントスタイルを見せた場面
(1)ナメック星でのサイヤ人との戦いにおいて、自分の目的(ドラゴンボールを集めること)を達成するために、ザーボンやドドリアといった部下を使って厳しい命令を下した。フリーザが目標達成のために部下に対して具体的で厳格な命令を下し、その達成を徹底して要求する独裁的なマネジメントスタイルが見て取れます。彼は成果を出せない部下に対しては容赦なく処罰を行い、恐怖をもって組織を牽引します。
(2)ベジータとの戦いでは、自分の圧倒的な力を誇示しながら、冷酷かつ皮肉なコメントを投げかけます。この戦いでフリーザは、ベジータがサイヤ人としてのプライドを持って立ち向かうことを嘲笑い、彼の努力を軽視しました。涙するベジータに困惑した読者も多かっただろう。このコミュニケーションスタイルは、彼の上位者としての優越感と、部下や敵に対する威圧感を維持する手段として大いに機能している。
(3)部下たちへの指示は、自らを中心とした情報のコントロールを徹底しています。彼は部下に対して明確で具体的な目標を提示し(ドラゴンボールの収集)、その過程で部下が自由に行動することを許さず、全てを彼の指示に従わせました。部下が自立的に行動しようとした場合、その行動をすぐに抑制し、必要に応じては処罰も加えることで、組織内の統制と服従を保っています。KPIマネジメントの鬼。
普通に考えたら絶対に部下になりたくない、と思う人も多いと思うが、短期間で上場を目指す組織やV字回復が求められる組織フェーズにおいてはフリーザのマネジメント・コミュニケーションスタイルが効いてくるかもしれない。逆に非上場の中小企業オーナーだったら死ぬほどきつい。組織内には効率性ばかりが生まれ、創造性が全く生まれないだろう。
・フリーザのミッション・ビジョン・バリュー
では最後にフリーザの思想をミッション・ビジョン・バリューで表現してみよう。
・ミッション
全宇宙の支配
・ビジョン
究極の支配者
・バリュー
殺しますよ(逆らうものは殺す)
この星を消す(いらついたら消す)
虫ケラども!(圧倒的軽蔑)
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