岡田監督の退任に思うこと〜2024年の阪神タイガース総括
2024年10月13日を以って、
阪神タイガースの2024年の全日程が終了しました。
CSの横浜戦については、確かに酷い試合ではあったけれど、短期決戦ではやっぱり、その時の調子や、運の要素も強いと思うし、たまたま横浜の打者陣の良い状態の時に当たってしまっただけだと思うけど。
それでもシーズン中にも同じ様に、横浜との試合では、大量点を奪われて大逆転されたゲームや、打力で力負けしたゲームが多かったし、その点をしっかりケアし切れなかった事が敗因だったのかなぁとは思います。
昨シーズン、日本一の栄冠に輝いて、連覇を目指して戦ってきた2024年の阪神タイガースですが、今シーズンは、本当に想定外なシーズンだったなぁと思いますね。
打者陣から見ると、まず一年を通じて中野、木浪が奮わず、捕手の梅野と坂本も2割前半という低調さで、そこに加えて前半戦は、森下、大山、佐藤輝のクリーンナップが全員2軍に落ちるという異常なまでの不振の連鎖。
加えて残留させたノイジーとミエセスの2人の助っ人外国人が、全く成長も適合もしなかった事で、攻撃力が激減してしまったのが痛かったですね。
投手陣では、昨年のMVPの村上の不調から、伊藤将司、青柳となど先発陣が奮わなかったし、打線の低調に引きずられるように、終盤に逆転を許してしまったゲームも目立っていたし。
個人的には、8月の中頃の東京ドームでの巨人戦で、及川が浅野に満塁ホームランを打たれたゲームで、今年の優勝はかなり厳しくなったなぁと思っていました。
それだけに、9月に連勝を重ねて、首位に肉薄する所までチームを持って行けたのは見事だったし、ここまでチームを立て直して、優勝争いに最後まで絡んだのだから、
その結果がどうなろうと、自分はもう十分だと思って、9月後半からは、わりと落ち着いて見守っていたという、そんな感じのシーズンでした。
まぁ、本当に見ていてストレスになるくらい、前半は想定外の低調ぶりだったけど、
それでもペナントで貯金11を作っての2位というのは、かなり良く盛り返したし、悪くない結果だと思います。
投手陣では才木が前半戦は本当に、僅差のゲームで圧巻のピッチングを見せてくれていたし、桐敷、石井大智は中継ぎとして、本当に沢山のピンチを救ってくれた。
打者では前川右京が、大器の片鱗を見えるような活躍を見せてくれたし、終盤の森下は、さらに成長を感じさせる打撃を見せてくれたし。
チームの不振の中にも、来季に繋がる光明も少し見ることが出来たシーズンだったんじゃないかと思います。
そして、去年チームを日本一に導いた、岡田監督の退任。
これについては、もう「お疲れ様でした」と言うしかないですよね。
岡田監督って、よく試合に負けた後に、会見中止にしたり、
試合後のコメントが良く取り沙汰されたりするんですけど、
もう、本当に阪神の事が好きで好きで、堪らなく好きな人なんだなぁと思えてきて。
好きだから、文句言いたくなるし、
好きだから、負けたら機嫌悪くなるし、
好きだから、不可解な判定には苦言を呈したくもなるし、
好きだから、不甲斐ない選手に喝を入れたくなるし。
そういうとこは、ファンと一緒なんだなぁと、いつも思っていました。
本当は年齢的に、去年の日本一を置き土産にして、勇退という道もあっただろうと思うけど、日本一になったという事で、みんなの期待を受けて、もう一年、監督を引き受けてくれたんだと思うし、本当に良くやってくれたと、個人的には思っています。
もう、去年ね。
日本一を見せてくれただけで、本当に感謝しているし、
今年は残念な結果に終わってしまったけど、
最後の最後まで阪神が大好きで、だからこそちゃんと文句言って、怒ってくれた事の、その意味をしっかりと受け止め、選手たちは来年に繋げて欲しいなぁと思います。
そして、来シーズンからは藤川球児監督がチームを率いることになったわけですが、
解説の時から、とても的確な分析力を持っていて、いつも「なるほどなぁ」と思わされながら、試合を見ていただけに、とても期待が高まります。
今年、岡田監督が果たせなかった、シーズンに賭けた夢を受け継いで、来年こそは、その発展途上の選手たちが、本当に開花して、ペナントを席巻するのを楽しみにしていたいと思います。
岡田監督、本当に日本一の夢を叶えてくれて、ありがとうございます。
そして、来年も、藤川球児監督に託された阪神タイガースに、変わらず声援を送って行きたいと思います。
そろそろ、また、甲子園に行って、現地で試合を見たいなぁ。
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