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映画「HAPPYEND」に感じた、若き世代の呼吸

10月14日。
昔から良くインスタライブを見に行ったりしている、
かなりの映画好きの女優さんの配信に、久しぶりに参加して。

いつもの事ながら、映画の話になると、本当に話が長くなって、
ついつい配信の時間も伸びて行く事を知りつつも、
「最近、印象に残った映画はありましたか?」って聞いたら、
この「HAPPYEND」だという返答を頂いたんですよね。

その女優さんは、本当に新旧・洋邦問わず、沢山の映画をご覧になられていて、
まだお若いのに映画への造詣がとても深い方なんですが、
その方をしても、この作品が新感覚で、感想を上手く伝えるのが難しく、
とにかく観て、感想を聞かせて欲しいと、仰られていたという事があって。

たまたま、調べたら、いい時間帯で京都のMOVIXで上映中だったし、
こういう縁は、絶対に大切にしなきゃなぁと思って、
善は急げとばかりに、今日観に行ってきました。

なるほどなぁと。
確かに、これは感想を書くのが難しいというか、あんまり言いたくない感じですね。
書くことで、情報を伝えて、これから観る人に先入観を与えたくなくなるというか。
そんな感じの作品だったので、この作品をこれから観ようとしている方には、
この先は、観てから読んで欲しいかもなぁと思いつつ。

僕個人としては、なんか世代の映画だなぁって感じました。
なので、もはや、自分にはあまり当事者感覚は薄くて。

なんだか、他人事のように思えてしまうけれど、
でも、見過ごしたり、放っておく事は出来ない。
その世代に、伝えて行くことが必要なんじゃないかと思う、
そんな作品だと思いました。

なんか観ていて、大友克洋監督の「AKIRA」とか、行定勲監督の「GO」とか、
そんな、その世代には特に伝わるような、そんなアティチュードを感じる所があったし、
青春映画でありつつも、近未来のSFの要素や、描写。
そして、映像や音楽にも、今のユースカルチャーの視点や、体温を感じる部分あったし、自分としては新感覚というより、多彩で、ジャンルを超越しつつも、
若さからくる焦燥感や、迷いや、悩み、そして怒りの感情も強く感じるような、そんなメッセージ性を感じたりしましたね。

主演の2人を、無名な俳優に託した事も、その感覚を純粋に受け取る器として、
とても効果的だったと思うし、その演技から伝わってくるものはあったし、
総じて、世代の呼吸をヒシヒシと感じさせられて。

なので、若い映画ファンの方々には、何とかして届いて欲しいなぁと思える、そんな作品でした。

観てみて下さい。

そして。

空音央監督。
まだ33歳。
これから、どんな作品を撮って行かれるのかが、楽しみになってきました。

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