見出し画像

The Smileの新作「Wall Of Eyes」。その壁の向こうに見えた音像。

まさしく達観の域という感じだ。
今のロックシーンの動きや、バンドが負ってきた過去の栄光や、革新的であろうという姿勢や、懐古主義的に原点に還ってみるとか、そういう物に一切左右されず、ただ今、自らが最も鳴らしたい音が、最高の純度で鳴っているという、そんなアルバムだと思いました。

リリースされてから、各SNSで、かなり賞賛の声を聞いてきて、自分も同じように感じる作品になるのかなぁと思って楽しみにしていましたが、個人的にはまだまだ、その域には達せてないんだなぁと、そんな風に感じる第一印象でしたね。

僕は今でも、Radioheadのキャリアの中では、「OK Computer」がダントツで好きで、「Kid A」は、そこまで好きじゃなかった。
でも、「Hail To The Thief」くらいのバランスのアルバムは好きなんだよなぁと。

つまりは、もうちょっと疾走感が欲しい。
そして、もうちょっと激しいトコがあってもいい。

トムには、もっと圧倒的に美しいメロディを描いて欲しいなぁとも思うし、
ジョニーには、もっと高揚感がある、激しいギターを弾いて欲しいなぁとも思う。

まだまだ、シンプルに「どっひゃーっ、そう来るかー!!」って、驚かせて欲しかったりもしていて、The Smileのサウンドは、自分的には、その先の先を行っているような、そんな手触りに感じてしまうんですよね。

とは言っても、やっぱり、そのサウンドの凄みは、凄く細微な部分の音や、敢えて過剰に語らない、その隙間の部分に、凝縮されて見え隠れしているようにも感じる。

その音像を、
もっと見てみたい。
もっと感じてみたい。
だから。

これは、ライブで聴くと物凄いだろうなぁと。
とてつもない体験になるだろうなぁと。
そんな予感をさせてくれるような、そんなアルバムだと思いました。

でも、ここ数年のRadioheadのアルバムや、トムのソロに、そこまでハマれなかった自分にとっては、ちょっと達観し過ぎていて、かなり遠くまで行っちゃったんだなぁと、そんな風にも感じてしまったりもしました。

#thesmile #wallofeyes #ザスマイル #スマイル
#thomyorke #トムヨーク
#jonnygreenwood #ジョニーグリーンウッド
#tomskinner #トムスキナー
#robertstillman #ロベルトスティルマン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?