言葉を失うような感覚。観終わった後、映画「福田村事件」の感想は、書けないと思った。
観終わったあと、言葉を失った。
この作品について、語る言葉が見つからない。
今回は感想を書けないんじゃないかと思った。
それでも、その余韻に浸る時間は、僅かだった。
椅子から席を経ち、映画館を一歩出た瞬間。
青空の下に出て、行き交う人々の流れに合流すると、
その余韻は、不意にかき消されそうになる。
そもそも、何でこの映画を観ようと思ったんだろう。
それは、キャスト陣に惹かれたからでした。
井浦新、田中麗奈。実力派の二人が主演。
ここに、永山瑛太、水道橋博士、豊原功補、柄本明が絡む。
それに、コムアイ!
東出昌大にピエール瀧!!
最近注目している、木竜麻生にカトウシンスケ。
これだけの演技派、実力派、注目の俳優陣が集まっているとなると、自分としては本当に申し分なく、共演が楽しみ過ぎて。
加えて、今日鑑賞した京都みなみ会館は、9月いっぱいで閉館するというし、
最後にこの映画館で、絶対観ておかなければいけない作品のような気がしたんですよね。
映画の内容については、ここでは、詳しくは触れないようにしておこうと思います。
観ていて、凄く心が動かされるシーンがあって、込み上げてくるものがあったんですが。
でも、それは感動とか、そう言うものとは違う気がしたし、
この感情が何処から湧いてきてるのかが、よくわからなくて、なんかこれは上手く言葉にすることが出来ない気がしています。
そして、京都の街を歩いて。
映画を観終わった後、1年半振りに伏見稲荷に参拝に行きました。
沢山の観光客で賑わっていて。
日本人だけでなく、アメリカ人、ヨーロッパの人、中国や韓国のアジア系の人など、
外国人も沢山訪れていて、
それぞれが思い思いに、この土地の神聖さに触れ、景観を楽しんでいる様を、沢山見かけました。
そうだ。
自分は今は、穏やかな時代に生きているんだと、改めて実感させられて。
家に帰れば、家族も娘たちも居て、自分の帰りを待っていてくれて、いつものように楽しく遊んで、笑ったりしていると、昼間に観た1本映画の事を、やっぱり忘れそうになる。
でも、今は思い出す。
自分は、この映画を体験したから。
そして、思い出して、考えて、上手く言葉には出来ないんですが、
世の中の差別や、偏見や、人の道を外れるような、そういう言葉や、行動を、
自分や自分の身の周りから、少しでも無くして行けるように。
そんな想いにさせられる、そんな作品でした。
この作品は、面白かったのか、面白くなかったのか?
そう言う尺度では計れないものがあって、
声を大にして、おすすめしたいとか、そう言うものでは無いような気がしたけれど、
少しでも興味があって、
観ようかどうか迷っている人が居るとしたら、
その人は絶対に観た方が良いと、そう断言出来るだけの作品だったと思います。
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