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アウトプットだけやっても問題ない
アウトプットする媒体は、いくらでも存在する時代となりました。
また、何度もお伝えしているように、アウトプット=発信というのは微妙に違います。
「発信すること」はアウトプットの一部でしかなく、その発信する情報に価値を生み出すには、自分の行動と思考、経験やそれに伴う感情などを認識することが必要で、それらを全て含めてアウトプットです。
自分にはアウトプットが足りないんだなと感じて、「そうか、発信すればいいんだな」と思ってやってみても、いまいち満足のいく感覚がない、周囲のリアクションもあんまり、という場合、そこに唯一無二の価値、自分だけの物語を乗せられていないことが考えられます。
ただ、知ったことを横流しして言っているだけ、ネットや書籍から得た情報をそのまま書いてるだけ。
それらに周囲が反応しないのは、そんなものはもう世の中に溢れ返っていて、誰も価値を感じない情報になってきているからです。
「クチコミ」という情報が、いつの時代も価値あるものであるように、自分が体験してみて、その結果どうだったか?どんな感じがしたか?が誰もが知りたいことであって、人々はそれを求めているのです。
最もシンプルなコンテンツは、分かりやすく言えば「体験談」ということです。
「読みたい記事を書きなさい」ということも言われているように、自分なら何を検索し、どんな記事を読み続けるのかを考えれば、すぐにコンテンツの選び方、書き方は導き出せます。
ここで、つまづいてしまって、価値のないコンテンツを量産してしまう原因は、圧倒的にアウトプットの一部の「自分でやってみる」といつ部分が足りていないということです。
実際に、ノートやブログ、SNSなどで自分で試行錯誤して結果を分析してみるとわかります。
コンテンツは、どれだけ作っても問題はないので、色んな角度、様々な視点や手法で方向性を変えてアップしてみて下さい。
今は、どの媒体も分析や解析するツールも充実していますので、それらをじっくりみていくと、ユーザーの反応から、どんな情報が求められているのかがわかります。
シンプルに、アクセスの伸びるコンテンツが、人々が求めている情報となります。
コンテンツといっても、メディアでアクセスを伸ばす手法として昔から言われる、食べ物(ラーメン、焼き肉)、動物(猫、犬)、アダルトなどがありますが、そういった「ジャンル」を分析するのではなく、「どんなもの」が好まれるのかということが大事なのです。
食べ物のコンテンツを発信するとしても、自分が食べてみた、お店に行ってみた、作ってみたなどの内容が最も好まれますし、動物をテーマにしてみても、その性質や学術的な情報よりも、自分が飼育している、愛でている内容のほうが価値は高くなります。
ここに焦点をあてていけば、難しかった問題も、もっとシンプルに単純に考えられるようになるはずです。
勉強してコンテンツを作成なんてしなくても、今ある生活の中から、いくらでもテーマを見つけることができ、「今の自分に出来ること」の中から、価値あるコンテンツを生み出すことが出来るようになります。
アウトプットで行き詰まっているのなら、実際にひとつ試してみて下さい。
ひとつだけ、自分の体験や経験に基づいたコンテンツを作成し、発信してみるのです。
ももちろん、ハッシュタグをつけたり、シェアしてみたりといったことは、他と同じようにやりましょう。
ある一定期間待ってみて、アクセスを解析してみると、自分の体験や経験、感情や思考をコンテンツに盛り込んだ記事にだけ、反応が違うことがわかるはずです。
子供の頃の話でもいいですし、今の生活で感じたことでもいいでしょう。
何か新しいものを常に発信し続けたいのであれば、ネットで情報を漁るよりも、とにかく行動を増やすしかありません。
アウトプットのスタートは、行動から始まります。
行動して、そこから何かを感じ、それに対して考えてみて、それらのプロセスが物語となって、それがコンテンツになるという順序です。
このことからわかるように、アウトプット(行動、感情、思考、発信)に比重を置き、インプットの比率はもっと減らしてもいいということです。
当然のことながら、インプットばかりしているからアウトプットが出来なくなるし、アウトプット(行動)しないから、インプットばかりになるというわけで、この相関関係による悪循環から抜け出せなくなると、思考はぐちゃぐちゃになり、アウトプットも価値の薄いものになってしまうのです。
鶏か卵かのように、どちらかかが先かわからないものですが、相関関係というのはそういうものですので、どこかで比率を変えないと、結果も変わることはありません。
大袈裟な話ではなく、インプットは0でもいいくらいです。
引き寄せの法則も、自ら取りに行かなくていいという思想です。
断捨離すると、出してスペースを空けると、必要なものは必要なタイミングで入ってくることがわかります。
キャッシュフローも、お金は出さないと入らないと言われています。
物理でも、ベルヌーイの定理というものがあり、流れが強くなるほど回りから引く力が強くなるという法則を示しています。
やはり、重要なことはアウトプットであり、アウトプットの中でも最も重要なものは、「行動」なのです。
情報は自ら集めなくても、探さなくても、アウトプットし続けていれば、必要なものは自然と集まってくる、入ってくるように出来ているのですから、とにかく行動する、発信するを徹していけば、あとは成るように成っていくわけです。
どこが足りないのかは、人によって、タイミングによって、環境によって違いますが、とにかくアウトプットの最初の一歩、最も重要な部分は自分自身が行動することにあります。
タイトルの、「アウトプットやっても問題はない」という言葉も、発信だけすればいいと勘違いはしないことです。
もちろん、発信することだけに徹しても構わないのですが、いずれは課題にぶつかるので同じことなのかもしれません。
とにかく、考える、知る、情報を探すばかりしていても、何かをやらなければ、価値あるコンテンツは生み出すことが出来ないということ。
ここでお伝えしたいことは
アウトプット=発信
ではなく
アウトプット
=行動、感じる、考える、発信する
ということ
価値あるコンテンツは自分の体験と経験
だということ
インプットはしなくても大丈夫
ということの3つです。
アウトプットをしたくて意識してやってみる、もっと理解を深めて価値あるものを発信したい、提供したいと考えている方は、是非チャレンジしてみて下さい。
ただ発信することだけに囚われて、なかなか上手くいかない方も、焦らず日常の中の行動をよく観察してみることも試して見て下さい。
きっと、価値のある何か、誰かのためになるコンテンツが見つかるはずです。
健闘を祈っています。