バレーボールにおける正しい腰の落とし方とは?
部活や体育の授業でバレーボールをしていると「もっと腰を落としてレシーブをやって!」と先輩や監督から言われたことがありませんか?
しかし、「どうやって腰を落とすのだろう」と悩んでしまうでしょう。
私も、女子バレー部のマネージャーをしていた当時、同級生が先輩やコーチから指導を受けているのを見ました。
がんばって腰を落とそうとしましたが、なかなかうまくいきません。
そして2年後に椎間板ヘルニアを発症してしまったのです。
「練習をがんばっているのにうまくいかない」「レシーブをしていると腰が痛い」という方がいると思います。
今回は、バレーボールをやっていく上での正しい腰の落とし方と腰痛対策について、ご紹介します。
ボールを拾い続けるゲーム
バレーの試合は、敵チームが送ってきたボールが自分たちのチームのコートに落ちたら、負けです。
そのため、ボールをチームでつなぐ必要があります。
要となるのが「レシーブ」です。
出典:
レシーブは腰を落とすことが必須
飛んできたボールをレシーブで拾うのに一番重要なことは、足が動くことです。
足が動くことにより、飛んできたボールを拾うことができます。
足が動くようにするには、足の親指の付け根のふくらみ・母趾球(ぼしきゅう)に体重をかける必要があります。
これは、かかとに体重がかかっていると素早く動けないことが理由です。
姿勢は、足の間隔を肩幅より広くして、腰を落とします。
この姿勢をとると、すぐに飛んできたボールに反応できます。
出典:
正しい腰の落とし方
それでは、レシーブを行う際の正しい腰の落とし方についてご説明します。
足を肩幅か、それよりもやや広めに開く
足が少し八の字になるように内股にする
腰を落とし、上体を前に曲げる
ひざを内側に向け、太ももの角度が80〜90度になるように立つ
かかとを上げて母趾球に体重をかける
この5ステップを行えば、正しく腰を落とせたレシーブの基本姿勢のできあがりです。
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レシーブはとてつもなく腰に負担がかかる
レシーブのように腰をかがめる行為は、腰椎に負荷を与えます。
その結果、慢性疲労性腰痛・ぎっくり腰になってしまう人もいます。
長期間負荷を与えると椎間板ヘルニアになる恐れもあります。
毎日バレーの練習に励んでいる人のほうが腰痛が起こりやすいです。
出典:
腰痛になりやすい人の特徴
腰痛になりやすい人は柔軟性がなく、身体が硬いです。
以下の項目が当てはまる人は腰痛予備軍の可能性が高く、腰痛になりやすいので注意してください。
立っている状態で身体を曲げると手のひらが床につかない
足を伸ばして床に座った状態で前屈をすると手が足のつま先に届かない
仰向けで寝て足を上げたときに垂直に足が上がらない
膝を抱えて胸につけられない
うつ伏せで寝たときに逆えびぞりができない
出典:
【今日からできる簡単腰痛予防 】
「自分は腰痛予備軍だった!」とショックを受けているそこのあなた、ご安心ください。
即席でできる腰痛の予防対策についてご紹介します。
腰痛の予防に効果的なのは、
練習前と練習後の入念なストレッチ
汗をかいたら身体が冷える前にタオルで汗を拭く
物を持ち上げるときは腰を曲げず、膝を曲げて持ち上げる
シャワーではなく温かいお風呂のお湯につかり、身体を温める
充分な睡眠時間を確保し、翌日に疲れを残さない
ことです。
【すでに腰が痛い人や、急に腰を痛めてしまった人ができること】
すでに慢性的な腰の痛みがある人は、身体を冷やさないように気をつけてください。
腰を温めることができれば、さらによいでしょう。
急に腰を痛めてしまった人は、すぐにアイシングを行って腰を冷やしてください。
あまりにも痛みが引かない、続く場合は、医療機関の受診をおすすめします。
「試合を控えているから」と放置して、腰の治療が長期間になり、バレーをプレーできなくなってしまったら、大変です。
最悪の場合は、二度とバレーができない身体になる恐れがあります。
絶対に無理はしないでくださいね。
出典:
正しいフォームでバレーを楽しもう
今回の記事でバレーをプレーする際の正しい腰の落とし方についてイメージできましたか?
バレーボールにおける正しい腰の落とし方ができないと
上手にレシーブができない
腰を痛めてしまう
最悪バレーができない身体になる
デメリットがあります。
しかしながら、正しく腰を落とせば
レシーブがうまくなり、上達する
試合の選抜メンバーになる可能性が上がる
チームに貢献できる選手になれる
腰が痛くなりにくいので、試合で全力を発揮できる
試合でどんなボールでも拾える選手になると、チームに欠かせない存在になれる
もし腰を痛めてもすぐに対処すれば、治りが早く、またバレーができるようになる
というメリットがたくさんあります。
大好きなバレーを今この瞬間だけでなく、長く続けていきたい方が多いと思います。
そのためにも、記事に書かれていた内容を実践して、これから先もバレーを楽しくプレーしましょう。