見出し画像

「なぜ、いろんなことに対してあまり悩まないの?」

私はある日、友人からこう聞かれた。「なぜ、いろんなことに対してあまり悩まないの?」と。正直、悩みがないわけじゃない。ただ、悩むときには、必ず一つ「逃げ道」を用意している。選択肢がないと思った瞬間、人は途端に苦しくなる。だから私はどんな状況でも、最低限の「逃げ道」を確保するようにしている。

たとえば、仕事が辛いときは「最悪辞めればいい」と思っているし、買い物で迷ったときは「何も買わない」を選ぶ自由があることを思い出す。逃げ道を作ることは、選択肢を持つことと同義だ。そして、選択肢があるという実感が、人をずいぶん楽にさせる。

面白いのは、この「逃げ道」が実際に使われることは少ないということだ。心の中に「いざとなったらこうしよう」と思えるだけで、ぐっと前向きになれる。だから、私は常に選択肢を探す。多くの人が「決めなきゃ」と思って苦しむ場面でも、私は「まだ決めなくていい」と自分に言い聞かせるのだ。

選択肢を持つことは、心の余裕を持つことだ。そしてその余裕こそが、より良い選択を導く力になる。人生は一本道じゃない。分かれ道があるからこそ、面白いのだ。

いいなと思ったら応援しよう!