[Atomic Heart]クリア後に思うこと
ネタバレはせんぞ!
レビュー的な感じで振り返ります(重言)
共産主義社会へようこそ
「世界状況?まったくわかりませんね。
スペイン?どこですかねそれは。牛を戦わせてる?驚きですね。
私たちは決められた食事をし、最大限さぼりながら仕事を終え、余暇に見るアニメがあれば最高に幸せですから。」
舞台は旧ソ連がそのまま成長し、サイエンステクノロジー超大国になった世界。
すべてロボットにおまかせ。
どころか、ポリマーを使って臓器を作ることもできますし、意識を抽出することもできます。
「つまらない仕事はすべてロボットたちにおまかせして、バレエでも見に行きましょう。
頑張り屋さんなロボットの手助けがしたいというなら別ですが・・・。」
プレイを始めた多くの人間は、『Bioshock:Infinite』を思い出すことだろう。
うーん、何とも言えないバニラの香りがするユートピア。
でも私たちは資本主義、民主主義の考え方を知っている。授業で習ったことを多少は覚えている。
私たちは、この国が、主人公が、すべてが、おかしいと思わざるを得ない。
ゲーム性は
ゲームのプレイ感は、きわめてオーソドックス。
『Half-Life』から脈々と受け継がれてきた、この一本道アドベンチャーは今でも十分に楽しい。
おそらく『Bioshock』や『DeadSpace』を思い出す人が多いだろう・・・
プレイヤーは武器をクラフトするほかに、ちょっとしたサイコキネシス科学が使える。
銃だけで太刀打ちするのはかなり厳しく、氷だの重力だのを使って倒すことになるだろう。
だって鉄面皮に鉛弾を撃ってもねえ・・・
また今作はパズル要素がかなりある。
磁石を使っての移動を駆使して、新たな武器レシピを手に入れたり、
扉を開けるのもほとんどパズルを解くだけ
共産主義?知らねーよ!俺はゲームが好きなんだ!
入り組んだダンジョンだが、ショートカット要素が多めだったり
Fallout的な鍵あけがあったり
Bioshock的なあれがあったり
「助けてくれてありがとピーチ!」だったり
ファミコン的音楽だったり
(※もしかしたら音声・英語だけかも?)
数えきれないくらい「俺たちはゲームが好きです」という叫びが込められてる。
私の考えていたことはなんだったけ?
主人公は、私とはちがう。
科学者に命を助けられた一人の軍人は、人情があるし、義を尽くす男だろう。
でも彼は共産主義社会で育ってきた。私とはちがう。
それでも私は彼のことがきっと気に入る。
共産主義社会になりたいなんて全く思わない。
自由意志を制限されて生きていくことなんて、到底できない。
でもたぶん彼のことは好きだ。
私の中に大きな間違いを見つける。
あなたは何に、気づくだろうか?
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