このクエストに捧げる
娘が産まれてからたくさんの人に助けてもらってる。
服やベビーバス、ベッドメリーとかはいただいたものがほとんどだし、授乳や寝かしつけ、だっこのテクニックも人に教えてもらったことが生きている。
さいきんぼくがだっこするとものすごく泣くんだけど、ひとに話すと、うちもそうです！とか、こうすると泣き止みますよ、とか助言をいただいたりして、復縁することが出来た。
この、産まれたての小さな巨人に相対することに関して、みんなサイコーに、全力でハマってるようだ。そしてそのことに関して歴史はとても長い。
これは完全に永遠に楽しめる終わりのないレイドクエストである。
だれしもがぶつかる難所が数多あり、攻略法の探究には終わりがなく、困ってる新参者がいればアイテムや知識などを援助してくれる人がいる。
専門のポータルサイトや動画は増えつづけているし、実際に利用できる便利な施設などが世界中にある。
そうして総力をもって立ち向かったその先で得られる報酬は、赤ちゃんの笑顔であったり安らかな寝顔であったり、親子のしあわせな時間であったりするので、脳が溶ける。
もっと欲しい。まだまだがんばろう！と思う。
うちの現在0歳2ヶ月半の娘がときどき笑うようになった。ある日、娘の首もとをなでなでしていると、不意に「へへ」と笑ったのだ。
赤ちゃんの笑顔をみたことがあるか。
初めてみたその瞬間、目の前にカウント残り0.1秒の手榴弾が出現。爆発した。しあわせの生成破片が指向性をもってぼくの頭を吹き飛ばし、四散する脳みそで、
（天使ッッ‼︎‼︎）
と思った。
そんなふうに、家にいるときは連鎖爆発と再生を繰り返しながら、かたちを無くして暮らしてます。
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