書評 戦略の本質
戦史に学ぶ逆転のリーダシップの在り方として名高い著書である「戦略の本質」を購入した。
ただ、この本、内容は難しく、なかなか
ページが進まない…
少し読んだまま何ヶ月、何年も本棚に置かれたままの状態であった。
ただ、本書の中でも特に、ベトナム戦争に関する研究はとても興味深い。なぜ、大国アメリカは
小国ベトナムにこんなにも苦しんだのか。
①共産主義の脅威の過大評価
→もともとアメリカはベトナムを放置すれば
共産主義がアメリカの同盟国にも浸透し、
世界が共産主義に覆われる事を防ぐ為
戦争に踏み切った。
②南ベトナム政府の無能と腐敗
→現在にも通じる所あり?
③北ベトナムのナショナリズムに基づく
信念を過小評価
→時にベトナム人は強い愛国心で、
すさまじい、攻撃を仕掛ける…
④東南アジアの歴史、文化、政治に
対して無知だった
→特にベトナムの文化は難解で、
先進国には理解しがたい。
⑤アメリカ国民の団結不足
→政府の説明不足に起因
⑥全ての国家をアメリカ好みに
作り上げる権利をアメリカは有していない
事を認識していなかった。
⑦多国籍軍という枠組みで合同で軍事行動
をするという原則を守らず。
⑧アメリカ行政府にベトナムを分析して
議論するトップクラスの人材、組織が
なかった。