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ChatGPTの助けを借りたら60分程でプログラムを一つ作れた話。しかも、私はプログラミング歴5時間の初心者だ。
2023年7月22日(土) の昼12時過ぎ、一人の週末プログラマーが爆誕した。
・・・私だ。
正確には、プログラマーの卵(?)(別に目指しているわけではない)が、見事に殻を割ってよちよち歩きの一歩を踏み出したにすぎないのだが・・・60分ほどで面倒な作業を自動化するプログラムを作った。
自分でも驚いたのだが、「作れた」のだ。
これを使うと40日間で3時間20分位かかる面倒くさい作業が7分弱に。約96%も時間削減できるハッピーな効率化なのだ。
使えば使うほど時間削減効果も増えるしね。
作ったプログラムとその意味
どんなプログラムかと言うと、子供の夏休みの勉強用の簡単な計算問題を自動で作ってくれるものだ。(ExcelとVBAを利用。VBAは Microsoft Visual Basic for Applicationsの略称)
多くのプログラマーにとってはなんて事は無いものだが、IT業界にいるもののエンジニアには憧れることしかできなかった文系営業の私からすると、 とても大きな1歩なのだ。
プログラムを作った後、家族とのランチの店へ向かいながら、思わずニンマリしてしまったり、なんだか駆け出したくなったりと、子供の頃よく感じた喜びや嬉しさを隠し切れないような、そんな1歩だった。
何が凄いって、
・この6月に1回5時間ほど友人に教えてもらっただけで!
・プログラミング歴5時間の人が60分ほどで!
・これまでVBAを触ったこともないのに!
・誰の手も借りることなく一人で!
ふと作ってみたいと思ったものを、ChatGPTの力を借りることでサクッと作れたのだ。
普通の人間が、プログラミングを始めて5時間+60分で、
一つのプログラムをたった一人でゼロから作れることなんて、
2022年まではあり得なかったはず。(よほどの天才を除いて)
ChatGPTに代表される生成AIによって人類が新たなフェーズに入ったと言える2023年、生成AIが時代を変えることを象徴する一つの出来事なのだ。
そもそもの経緯と、作りはじめてからの流れ
7月21日(金)から子供の夏休みが始まり、夏休みの日課として簡単な計算練習を先にやってから遊ぶ(学校の宿題も)という約束を子供とした。
※計算練習を取り入れた結果はこちらの記事にて
まだまだ計算に慣れていない小学校3年生の子供のために、100マス計算をヒントにして、毎日30問のシンプルな計算問題を用意しないといけない。
これにぴったりな問題集は探してもなさそうだし、探す手間や買ってから届くまでの時間が待ちきれず、Excelで手打ちで作った。
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ただ、約40日もある子供の夏休み、40日分40パターンも問題を作るのはとてもめんどくさい。 なので、あんなこといいな、(自動化)できたらいいな♪と 「ドラえも~ん ChatGPTせんせ~」みたいな感じで気軽に聞いてみたところ、Excelの関数では作れないよ、でもExcel VBAでプログラミングすればできるよ~、とを教えてくれた。
プログラム例 サンプルコードを作ってくれるだけでなく、プログラミングするための環境 VBAの立ち上げ方から実行にかけての手順まで教えてくれて至れり尽くせり。
これならできるかも!ということで、トライしてみたわけだ。
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手順通りに操作をしたら、きちんとVBAが立ち上がり、サンプルコードを入れて実行したら、なんと動くではないか。「こいつ、動くぞ!」だ。
これはすごい!と驚きつつ、自分のイメージする計算問題の形になるようにChatGPTに聞きながら、少しずつ修正を重ねていった。
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プログラミングすれば、当然のことながらエラーが発生する。
そんな場合にも慌てずに、画面に出てきたエラーコードやVBAが表示する怪しい箇所をChatGPTに伝え、原因の調査と新たな修正版のコードを教えてくれるように依頼をする。
なので、プログラミングといっても、厳密には1文字1文字 自分でプログラムのコードそのものを書いているわけではなく、ChatGPTが次々に教えてくれる修正コードをVBAで上書きしていただけ。
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そして完成!
時間にして約60分、きちんと動作するものができた。
これはすごい。本当に凄いことだ。
もはや、やりたいことを思いつきさえすれば、難易度次第ではあるものの、自分でプログラムを作れるというわけだ。
この計算問題を手作業で作っていたら、1回分およそ5分ほどの時間がかかっているだろうから、5分× 40日=200分 3時間20分の作業が必要なのだが、今回できたプログラムなら、10秒×40日=400秒 7分弱で作ることができる。時間を約96%短縮。超効率いい!
作った計算問題
って、需要あったりするのだろうか??(需要あればコメントください)
エクセルマクロを実行するたびに、数字が入っているセルをランダムかつ重複なく記入する。正確には2行目の各セルの間での重複(1~10)と、
A列の各セルの間での重複(2~9)がないようにしている。
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正誤も分かるようにしていて、各セルに答えを記入すると、正解の場合は緑背景、間違っていた場合は白抜き、と表示されるようにしている。
そして次の画像が実際の様子。
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さいごに
繰り返しになるが、今回、自分一人でひとつのものを作れたことは、シンプルに嬉しかったし、少しの自信につながった。
ChatGPTの登場でnoteを始めて、これまで
AIに使われる側ではなく、なんとかして使う側に立つのだ! とか、
仕組みを分からずともAIを使えることに価値ある時代にシフトした! とか、
非エンジニアにもチャンスが! とか、
新しい学び方だ!とか、
人類の学びが加速する!とか騒いでいたのだが、
言っていたとおりに自分でもその一歩を踏み出せたことがとても大きい。
人類をプログラミングできる人とできない人で分けたら、自分はもうプログラミングできる人の側になった、と言えるはず。
言うだけ と、実行できた、の間には、とてつもなく大きな谷がある。
これを乗り越える大きな助けになったChatGPTには感謝しかない。
これがなければプログラミングできない人、に逆戻りするのだから。
今回のように、やりたいと思ったことを実現すべくチャレンジしてみる、を繰り返していけば、プログラミングのスキルも上がっていくだろう。
これからの楽しみが一つ増えた。