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利益と幸せを同時に叶えるためのビジネス軸の見つけ方

サラリーマン → 副業 → 起業(年商8桁) → 転落(収入ゼロ) → 土台を再構築中→自由収入デザイナーへ

これまでの私の歩みを振り返ると、サラリーマン(国家資格の医療職)から副業、そして起業へと進み、一時は連続年商8桁を達成することができました。

しかし、その成功は長続きせず、急に収入ゼロという転落を経験しました。今は、経済的な安定を目指しながら、再び新たな土台を築いている最中です。(週3日午前だけ働き、あとの時間は読書・料理・散歩・旦那さんとまったり過ごしています)

(↑詳しい話はこちらでしています)

現在の私の目標は、「お金を生み出すこと」と「豊かに生きること」を両立させることです。
本ブログでは、私が再スタートを切る中で感じたビジネス観の再構築や、「あなたの軸を作る」ことの重要性についてお伝えしていきます。

どんなビジネスをするにしても、この「軸」を作ることはとても大切です。
私自身、最初は「軸」を持っていたつもりでした。しかし、気がつくと売り上げやお金を追いかけるマネーゲームに陥り、最終的には燃え尽きてしまいました。自分自身のコントロールを失い、何のために働いているのかわからなくなっていたのです。

ここで、二宮尊徳(金次郎)の言葉をご紹介します。
「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」

お金を稼ぐことや儲かること自体は、決して悪いことではありません。むしろ、素晴らしいことです。
しかし、「理念」や「思い」が伴わないお金儲けは、自分自身を滅ぼす結果につながるのではないか――そう感じました。

ビジネスをしながら、幸せにもなりたい。豊かでありたい。
もしあなたがそう考えるなら、この目に見えない「軸」を作る作業に、ぜひ時間をかけてみてください。



なんのためにビジネスをするのか?

この問いに、難しさを感じる人もいるかもしれません。正直、私自身もすごく難しいと感じています。
「なんのために…」と考えているうちに、答えが見つからずそのままフェードアウトしたくなることも笑

でも、この問いを深く掘り下げることが、「軸を作る」第一歩だと思います。

例えば、こんな質問を自分に投げかけてみてください。

• どんな価値を世の中に届けたいですか?
• 死ぬときにどんなことで感謝されたいですか?
• 事業を通じてどんな社会課題を解決していますか?

「価値」と聞くと、少し難しく感じるかもしれません。
でも、ビジネスをする上で最も重要なのは、自分が提供しようとしている価値を自分自身が心から信じられるかどうかだと私は思っています。

というのも、ビジネスを始めたばかりのころ、その価値を理解し、感じ取っているのは自分だけである場合がほとんどだからです。
まだ周囲に伝わらない時期に、自分だけでも「これには価値がある」と信じられること。それが、暗闇のトンネルの中で希望となる一筋の光になるのです。

私の場合

どんな価値を世の中に届けたいか?

「お金を稼ぐこと」と「豊かさを両立する価値」を届けたい

死ぬときにどんなことで感謝されたいか?

「あなたのおかげで、生きることが楽になった」
「お金の不安から解放されて、挑戦できる人生になった」
「お金の豊かさと精神的な豊かさがどちらも手に入った」
と感謝されること。

事業を通じてどんな社会課題を解決しているか?

• 世界幸福度ランキング
2023年は47位(8年ぶりに40位台)、2024年はさらに下がり51位。
若年層の幸福度が低いことや、青少年の生活満足度の向上が重要な社会課題になっています。
• 労働生産性
日本はOECD35カ国中21位、先進7カ国の中では最下位です。

経済と幸福の乖離を埋めるために

ダニエル・カーネマン氏は、「経済的豊かさを追求しても、ある収入を超えると幸福度は向上しなくなる」と提唱しています。
私も起業当初は、「そんなことあるわけない!」と思っていました。
「好きなものを好きなだけ買える、我慢しない生活が最高の幸せに違いない」と信じていたのです。

でも、それは違いました。詳しくは拙著『シンプルに生きよう!』で触れていますが、稼げば稼ぐほど幸福度と豊かさの間に乖離が生じるのを実感しました。


個人事業主として大きな収入を得て、年商8桁を達成していましたが、稼ぐほど税金は増え続け、その使われ方にも納得感が持てませんでした。
タワーマンションに住み、ハイブランドのアイテムに囲まれる日々。それなのに、どこか満たされない自分がいました。

そんなとき、「年収90万円でハッピーに暮らしている人」の話を知り、大きな衝撃を受けました。
「自分の方が稼いでいるけれど、自分より豊かで幸せに暮らしている」と、これまでの価値観が揺さぶられたのです。

《経済と幸福の乖離》を体感する日々

世界経済が成長を続ける一方で、「豊かさ」を感じられている人は少ないのが現状です。
この「経済と幸福の乖離」こそが、多くの人がお金持ちに憧れる理由の1つではないかと考えています。

私自身、個人の範囲ではありますが、これを強く体感しました。そして、これは日本全体にも起きていることだと気づきました。

事業を通じて多くのお金を稼ぐほど、税金はさらに多く取られるようになりました。
でも、その税金が自分や社会に有意義に還元されているとは感じられず、むしろ税金の負担は増えるばかり……。

正直、「なんのためにお金を稼いでいるのだろう」と思わざるを得ませんでした。
「稼げば稼ぐほど損をしているのでは?」と感じる瞬間もありました。

稼ぎがあっても、幸せとは限らない現実

年商8桁を達成し、税金を納め、タワーマンションに住み、ハイブランドに囲まれた生活をしていた当時の私は、思っていたほどの幸せは感じられませんでした。
むしろ、年収90万円で暮らしている人のほうが、よほどハッピーそうに見えたのです。

「なんでこんなことになっているんだろう?」という戸惑いとともに、自分の価値観を見つめ直すきっかけになりました。

私はもう口が裂けても「お金を稼げば稼ぐほど、幸せになれる!」とは言えません。
ただ、お金を自分の力で稼ぎ、自分の手で価値を生み出すことには、非常に大きな意義を感じています。

だからこそ、私は“お金を稼ぐこと”と“豊かに生きること”を両立させたいのです。
そうすることで、経済と幸福の乖離を少しずつ埋め、自分のクリエイティビティを最大限に生かしながら、生産性を高められる。
結果として、人生を「幸せだ」と実感できる人が増えていく――。

これが、今の私の軸になりつつあります。

次の一歩を踏み出すヒント

とはいえ、「自分にはなにができるのかわからない……」と思う人も多いでしょう。
そんなときは、まず世界で何が起きているのか、どんな社会課題があるのかを知るところから始めてみてください。

社会の現実を知ることで、自分の思いや価値観がさらに明確になり、取り組みたいビジネスや活動のイメージが自然と見えてくるはずです。

まとめ

本ブログでは、ビジネスにおける「軸」の重要性についてお伝えしました。

ビジネスの成功や収益の追求そのものは悪いことではありませんが、それだけを目的にしてしまうと、燃え尽きたり、虚無感に陥ったりする可能性があります。利益と幸福の両立をしながら持続可能なビジネスをするために、「自分が本当に届けたい価値」「解決したい社会課題」「どのように感謝されたいか」といった問いに向き合い、自分なりの軸を明確にすることが不可欠です。

軸を持つことで、たとえ迷いが生じたとしても、自分の進むべき道を見失わずにすみます。それは、暗闇の中でも希望の光となり、ビジネスを通じて自分自身を豊かにし、社会にも貢献する力となります。

自分の軸を見つける作業は簡単ではありませんが、そのプロセスが自分の価値観や生き方をより深く理解するきっかけになるはずです。ぜひ、「軸を作る」という取り組みに時間をかけ、豊かで幸せなビジネスと人生を築いてください。


I'm enough.で生きる。続く。


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