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映画「ラ・ラ・ランド」〜夢追い人
2016年 ミュージカル アカデミー賞6部門受賞
最近のミュージカル映画の中ではダントツ好きな作品。映画館で観たのも含めて4回目の鑑賞。
ラストは毎回涙します。
恋愛映画ではありますが、実は、夢に恋した人たちのお話し。
女優志望のミアと、ジャズの店を持つのが夢というピアニスト セブ。
ミアはオーディションに落ちまくり、
セブは開業資金を貯めるという大義名分のために、魂を売るように、
好きな古き良きジャズではなく、今どきっぽい音楽バンドに入り、売れて忙しくなる。
恋人同士がそれぞれの夢を語って、それぞれを応援できるって素晴らしい。
でも、時間と金は残酷で、希望をどんどん削り取る。
才能はあるのになかなか芽が出ず、夢見る時間を許してはくれない。
セブが自分のやりたい音楽を捨てかけた時の2人のケンカのセリフに感動します。
「人は情熱に心を動かされる。昔からの夢はどこへいったの?」
「これが俺の夢だ。人の好む音楽をやって、ようやく人を楽しませてる。」
「あなたが人の好みを気にするの?人に好かれたい?」
人に好かれるために何かをするんじゃない、
自分が好きなことを貫けば、結果的に人の心を動かすことができる。
多くの大人は、゛そんなことわかっちゃいるよ、でもそんな甘いこと言ってても、生活できねーよ。゛
って夢を諦めていくんですよね。
だからこそ、疲れた大人にはこういうファンタジーが必要です。
ほんのひと握りの、情熱を捨てきれない、腐っても腐ってもオーディションを受けまくり、夢を叶えて大スターになる人たちの物語が必要です。
ほんの束の間、現実を忘れさせてくれる映画というアートが必要です。
ラストの妄想シーンは、ふたりが叶えられなかった、もう一つの夢なんでしょうね。
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好きなダンスシーン
1.夕暮れ時、ふたりのタップダンス。
2.スカートをヒラっヒラっさせながらミアと友人たちとパーティーへ繰り出すシーン。
そして、ミアを演じるエマ・ストーン、ほんとかわいい。
偶然セブに出会うパーティーで、バンドの前で曲に合わせて踊るミアの仕草と表情のかわいさっていったら!
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映画の中では魂を売られる側のミュージシャンである
ジョン・レジェンドですが、昔からめちゃくちゃ好きです。
この曲は最高にイイ!