”推しは推せるうちに推せ”
昔、ヨン様ブームがあったとき、おっかけしてるおばさまたちを馬鹿にしていました。
いい年して芸能人に入れあげて、空港までお迎えお見送り、その姿がとても滑稽に見えました。
若い頃、友達がジャニーズアイドルに夢中になっていても、私はそれを冷めて目で見ていました。
芸能人に夢中になって、追っかけして、そういうのをカッコ悪いと思っていました。
なぜかはわかりません。父親の影響もあるかもしれません。わりと厳格な人だったので。
父はチャラチャラしたことより、本を読んだり、芸術的な映画や音楽を楽しむことが高尚なんだという価値観を持っていたと思います。
なので、成宮くんのファンになってからも、何もしませんでした。
いわゆるお茶の間ファン、潜在ファンというやつです。
だって、カッコ悪いじゃないですか、40でファンになって、BBAが写真集とか集めたり、握手会行くとか、ファンレターを出すとか、ありえない、、、と思っていました。
ファン活をはじめたのは、引退したあとです。
それまでは、ブログにコメントすらできなかったです。
引退した日、、、ショックで、頭が真っ白になって、
生きる意味すらわからなくなりました。
もう、一生会えないんだ、、、、と。
なにより、そんなに好きだったことに、自分自身一番驚きました。
そして、ありがとうと言ってなかったことが、ほんとにほんとに悔しかったです。好きもありがとうも言えず別れるって、、苦しいことですよね。
それでも、生活は続くんです。ごはん作って、掃除して、家族と会話をして、、、やらなきゃいけないことを、こなしてはいたけど、
食べ物が砂の味しかしなかったです。
”まるで砂をかむような”という表現がありますが、それってただの比喩ではなく、リアルにある感覚だったんですね。目からうろこ。
で、このままでは、ほんとに病気になってしまう、乗り越えなければ、
でも、家族や友達に悲しい辛いと聞いてもらうことはできないと思いました。それをやっても、相手が苦しいだけだと。
じゃあ、SNSで悲しさをつぶやいでみようと、、、
よく言うじゃないですか、悲しいこと、つらいことは、外に出してしまったほうがいいと。
ツイッターを開いたら、私と同じような気持ちの人達が大勢いました。
心強かったです。
はじめてのつぶやきは、ほんとに恥ずかしかったです、大きな勇気がいりました。
でも、やってみると、案外できるもんなんですね。
このことは、私の大きな転機になりました。
世間の人は、きっとファン活やってる大人なんて、ろくなもんじゃないと思うかもしれませんね、昔の私のように。
だけど、これは恥ずかしい、こんなことできないと思っていることを、勇気を出してやってみる、山を越えてみると、そこにはすばらしい景色が広がっているんだと感じています。
今は、当初のSNSアカウントは閉じましたが、やりきった感はあります。
後悔もないし、なにより、なりみやくんにありがとうと言えたことがうれしかったです。
アカウントを閉じたロスは意外と大きかったけど、やっとふっきれて、今、また、この場所と、ほそぼそとSNSアカウントは続けています。
”推しは推せるうちに推せ”
よく聞く言葉です。
ほんとにそう思います。
悔いのないように、、、。