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ドラマ「パンとスープとネコ日和」

「かもめ食堂」や「プール」などと同様、小林聡美さんの空気が優しいドラマ。

特に大きな事件が起こるわけでもなく、感動させるわけでもなく、気の利いたセリフがたくさんあるわけでもなく、

淡々とした普通の人たちの会話と、すれ違いと、ずれた人間関係と、

退屈するくらいの間合い。

それでも見ていられるのは

ファッション、インテリア、料理がとても丁寧に選ばれているから。

小林聡美さんは言わずもがな、 伽奈さんの色合いがとてもユニークで

それでいて目立たず、目立たずに鮮烈

そういうのは、演技力だけでは出せないと思う。

”普通”の重みを無自覚に知っている人だけが出せるもの。

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