26° giorno: 会社員、楽しいコラージュの時間
26日目。授業も残すところあと2回です。
(※3か月前の日記を書いています)
授業もいよいよ大詰めです。
「好きなCDジャケットのリデザイン」を仕上げ、授業で作った他の作品と合わせてポートフォリオを仕上げるまでがこの日の課題。
何はともあれまずはリデザインから。
前日に集めた素材をコラージュしてCDジャケットに仕上げます。
この課題はフリー素材をコラージュするも良し、イチから自分でイラストを描くも良しでかなり自由。私は自分のスキルと表現したい内容を考えてコラージュにしました。
選んだCDはflumpoolの2021年のシングル「ディスタンス」。
コロナによる自粛が解除され始めた頃にリリースされた曲で、ソーシャルディスタンスの確保が叫ばれる世界で誰か(主には自分の大切な人)との間に空いてしまった″距離″について歌っています。
私のflumpool愛については、語り始めると大学の卒論の文字数をゆうに超えてしまう(実績あり)ため割愛。
オリジナルのジャケットはこちら。
この曲のMVは、黒猫の男の子がflumpoolメンバーに見守られながら遠い距離を超えて彼の″想い猫″に会いに行く可愛いストーリー。
これをヒントにアイデアを出し、完成したジャケットがこちら。
好きな子に会いに行く黒猫の旅路をワールドスケールに拡大解釈。日本からなぜかシドニーやニューヨークを経由してミラノに向かいます。
余談ですが、ブラジルのキリスト像の左にあるのはスウェーデンの「ターニング・トルソ」。
いつもペアを組んでくれたスウェーデン人の彼が教えてくれました。
ここミラノで、彼と仲良くならなければ知らなかった建物。友達になれた記念に作品に入れました。
一見シンプルなコラージュですが、先生の技が入って私の初期の案より格段に良くなっています。プロのイラストレーターの技がこちら。
すべてバラバラの写真からトリミングした建物の素材にカラーフィルターをかけ、色味に統一感を持たせる
建物のスカイラインに大胆な強弱を付ける
(初期案)建物を最終案より上に配置し、ジャケット下部に空けた余白に猫を配置→ (修正案)建物のグラウンドラインをジャケットの底辺に揃え、猫を建物の上に配置
これにより不要な空間がなくスッキリし、一方で中央に生まれた広い余白のおかげで建物や猫が際立つデザインとなりました。
「Distance」と「flumpool」の間の長い矢印は″距離″の表現。とても気に入っています。
短時間で仕上げましたが、今のスキルを考えれば納得のいく仕上がりです。先生もとても気に入ってくれました。
その後、他の作品とまとめてポートフォリオは完成。流石に長くなるので次回紹介します。
放課後は恒例のミラノ散策。
フィルムの現像のため、ミラノ2日目に来たカメラ屋さんへ向かいます。
悩みに悩んで決めたのはこちら。
本当はコーヒーや紅茶が合うのでしょうが、つい頼んじゃうんですよね、spremuta。
マリトッツォはボリュームたっぷりなのにクリームが軽くてペロリ、手前の楕円形のアプリコットミニョンは甘さと酸味のバランスが最高でした。
黄色いミニョンはバナナチョコレート味だったような…(流石に薄れゆく記憶)
このお店、お菓子も内装もあまりにモダンで可愛いので見た目重視な印象を持ちかねないのですが、味も本当に美味しく、ミラノに行ったら絶対に行きたいお店の一つになりました。
カフェを楽しんだ後、営業再開した写真店に向かいます。
このお店、Google Mapでの評価がかなり高いのですが、一度使うとその理由がよく分かります。
2日目にフィルムを買った時も装填の仕方を丁寧に教えていただいたのですが、今回も現像コースやデータの受取方法の説明がとても丁寧。
英語を話せる方もいらっしゃるので、ミラノで現像する際はおすすめです。
明日またネガの受け取りに来てね、と言われてお店を後にし、スカラ座へ向かいます。
スカラ座はDuomo側からガレリアを抜けた先にあります。
写真はありませんが、スカラ座の外観は街に馴染んでいて思ったよりもシンプル。豪華絢爛な見た目を想像していたので気づかずに何度か通り過ぎ、ようやく辿り着いて中へ入ります。
メインステージを見た後は同じ建物内にあるスカラ座博物館を見学します。
ここにはスカラ座にまつわる様々なものが展示されています。説明書きもほぼ全て読んだのですが、さすがに3か月前なのでところどころ記憶が薄れています。
スカラ座を後にし、Duomoの奥、Corso Vittorio Emanuele Ⅱ通りでお買い物です。
帰国後すぐに友人の結婚式があるため、日本にはないデザインのものを探すべく洋服店を渡り歩きます。
しかし、何店舗か見て気づきます。
イタリアのブティックには、日本の結婚式に来ていけそうなドレスが無い。
パーティー用のドレスが欲しいことを伝えて案内してもらうも、肩が大きく開いたキャミソールタイプだったり、素材が麻や綿だったりとかなりリゾート風なものがほとんど。
鮮やかな色遣いは好みですが、日本の結婚式に来ていくと悪い意味で浮きそうです。
日本とは結婚式の習慣や雰囲気が違うのだと思い、ドレスの購入は諦めて普段用の黒いワンピースを買い、帰路に着きました。
この日も心残りが無いように、しっかり歩きました。
それではまた。
Domani è l’ultima lezione!