敏感肌に困っていませんか?
もともと敏感肌だからこの季節は肌荒れがひどくなって困るという人がいたら、ぜひ言ってあげたい。それ、もしかしたら乾燥が原因かもしれませんよ、と。
本州の方にもやっとこさ秋がやってきたようですね。食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋。世の中にはいろいろな秋があるけれど、美容の世界では「乾燥の秋」。本当にそう言うかどうかは知らないけれど、今日は乾燥とうるおいについてのお話です。
お肌のうるおい、そもそも論
「お肌のうるおい」を皮膚科学の言葉で言い換えると「角質層の水分量」です。それを増やしてあげれば乾燥肌は改善します。
じゃあ増やすには、どうすればいいの? と思った人、少し複雑なお話ですが、なるべく分かりやすい説明を心がけますので、よろしければお付き合いくださいませ。
角質層というのは何かというと、お肌の一番表面の層。ふだん面の皮が厚いと言われちゃうワタクシでも、ほんの0.03mmくらいしかない、まさに薄皮一枚です。そんな薄い層をさらに詳しく見てみると、細胞間脂質、天然保湿因子、皮脂膜といった複数の構造が組み合わさって、うるおいを保つしくみになっている。人間の体はうまくできているんですねえ。
このお肌のうるおいを保つしくみは、加齢や環境、体調などの諸事情によって、衰えたり、崩れたりします。もともとお肌が蓄えている水分量は、個人差なく、誰しもほぼ一定。それを下回ると乾燥肌といわれる状態になるのです。
乾燥肌は敏感肌の入口
角質層は、雑菌や摩擦など外界の悪いものからお肌を守ってくれている、いわばバリア。乾燥が進んでそのバリアが弱ると、外からの刺激や化粧品、ひどいときには水に触れるだけで炎症を起こしてしまう。これが敏感肌の正体です。
角質層を構成する物質のうち、八割を占めるのが細胞間脂質、残りの二割弱が天然保湿因子、さらに残りの2〜3%は皮脂や汗などの皮脂膜です。
ちょっと込み入った説明になりましたが、つまり乾燥肌や敏感肌を改善するには、角質層の中でも一番水分を蓄えている細胞間脂質がポイントになるのです。
ちなみに化粧品を塗って半日から二日、早ければ5〜6時間で起こる腫れや湿疹などは、乾燥ではなくアレルギー反応かも。その場合は、すみやかに皮膚科へ行きましょう。
乾燥肌ケア、結局のところ
いよいよ具体的な成分の話に入っていきます。細胞間脂質の中で特にうるおいに関係するのは、前回の記事でも触れたセラミドという成分。
ざっくり簡単に説明しちゃうと「乾燥肌にはセラミドだよ!」ということになるのですが、この成分、かなりお値段が張るのです。だから製品に「セラミド配合」という表示があっても、残念ながら濃度が低いことが多い。そしてなんと、類似成分までもセラミドを名乗っちゃったりしているのですが、そういうセラミドもどきも、濃度が上がればやっぱり値段も上がります。
だから、経済的なことを考えると、セラミドだけでなくヒアルロン酸やコラーゲンなど、他の保湿成分も合わせて使うとよいと思います。
一口に保湿といっても、何やらかなり複雑。市販の化粧品に含まれている成分だけでなくて濃度まで調べなきゃいけないなんてと、少しゲンナリしませんか? 詳しく調べていられないけど保湿はしたいわ、という私のようなズボラな欲張りさんは、プロの知識を頼るのも手ですよ。
せんたくびよりの我らがマッドエステティシャンは、そのオタク気質を活かしてコツコツ調べ、かつ実際に使ってみた商品を個人個人に合わせてオーダーメイドで選んでくれます。実績、なんと15年以上! 私も相談し続けて10年以上! いつもお世話になっている心強い味方です。