すべてを語らない。不完全で愛おしい芸術
キンヨウノヨル
2023年現在はgt&vo.sayuriとdr&cho mieの二人でなるキンヨウノヨル。
キンヨウノヨルが生まれたのはsayuriが高校卒業後、バイト先で知り合った子とバイト終わりのその足で初めてスタジオに入った金曜の夜。今ではツーピースとなり常に形をかえて音楽の力を増して。
目にした情景やその時感じた事とか、思いとか、同じ人間なら分かる事とかを「共有し」伝えて「共感して」その人に「寄り添う」。その人のよりどころとなれるような、誰かの背中をそっと支えられるようなそんな居場所を作るためにキンヨウノヨルが生きている。
そして、彼女らがその中で生きていて産み出した中で
一番の愛おしいものを聞いてみた。
「気持ちを言葉にする事が苦手でいつも抽象的な事ばかり言ってしまう」というsayuriはその等身大となっている「抽象絵画」だと話した。
「背景として、あるものを題材に比喩表現を用いて気持ちを落とし込むことが多いのですが、この「抽象絵画」を作った当時、頑張れていない自分、言葉をうまく形にできない自分が嫌になり、もっとこうしなければと、自分に厳しくなっていました。
ちょうどその時、好きな抽象画家さんが「自分の気持ちはすべて言葉にしなくても、自分の絵に落とし込む」と仰っているのをSNSで拝見してその通りだと思い、〜しなければいけないとか、今しなくては。とか、型にはまらなくても完璧でなくてももういいや、少しは休もう、先の未来が何も描いていないキャンパスのように真っ白で何もわからなくても、自分らしい色で自分を描けばいいよ、と自分を認めるような思いをどストレートに落とし込む事ができました。
また、mieがドラムとギターのアルペジオを持ってきてくれたのですが、サビ終わりから3拍子のオケに4拍子の歌を乗せて歌もオケも感情的なものに編曲できたのが個人的にお気に入りです。
3分ちょっとの曲ですが、緩急極まった聞き応えある曲だと思いますので、毎日頑張っている自分自身を許して癒してあげるような気持ちで聴いてみてほしいです。」
また、mieは「東京湾景」と話す。
「初めてキンヨウノヨルで作曲した曲でもあるのでとても感慨深い曲です。
丁度その時期、変拍子のバンドにはまっていて、自分のバンドでも変拍子を取り入れてみたいな、という気持ちからできた曲です。
突然7拍子のフレーズが頭に思いつき、この時初めてアプリ「GarageBand」を使ってみました。
家にはDTMも無いしエレキギターも無いので、アコギとスマホで作るという簡易的なやり方で、そのデモをsayuriにすぐに送り、歌詞とメロをつけてもらい完成しました。
完成まではかなりの時間がかかりましたが、今でもキンヨウノヨルの名曲だと思っています。コードやリズムに注目して欲しい曲です。」
キンヨウノヨル-東京湾岸-Live Movie
二人が作曲を行い、二人の世界と命を表す。キンヨウノヨル。
5月14日(日)に下北沢DaisyBarにて、雨のマンデーズと共同企画を開催するとのこと。
『五月雨の後には』
メレ・じょぶず(シノエフヒ)with missanachtを迎えて、全4アーティストでの開催。
梅雨を迎える前に、じめっとした憂鬱な雨の日も楽しめるような爽やかな夜を産み出す一日になるだろう。
キンヨウノヨル sns info
twitter:@kinyounoband
グッズHP:https://kinyounoyoru.thebase.in/
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