【キンヨウノヨル】生きる活動の中。愉しむ。溶け込む
前回の記事では「キンヨウノヨル」の彼女たちだったが
今回は彼女たちがいかに音楽と自分を分けているか、「す」の彼女たちを、すこし聞いてみた。
sayuri
sayuriはステージでは低音も轟音も繊細で空間を漂う音もそつなく操るが、
会話をしている時の印象はとても穏やかでこちらがsayuriのテンポに持っていかれる緩やかさがある。
彼女が産み出す作品はどことなく閉塞感のある表現や演出が生きている。
そのそれぞれの要素にはGOOD ON THE REELや歌謡曲、
80〜2000年のJ-ROCK・J-POPで受けた衝撃が含まれているという。
実際に作曲する中で大事にしているポイントを聴いてみたら、
「まずは自分のやりたい事なりたい形を作品に落とし込めるか」
「第六感に触れられるような絶妙なメロや歌詞」を意識しているとのこと。
「かけがえのない宝物になりますし自分の強みになると思います。」と語った。
また、音楽だけでなく「作り出す」ことに魅了されている彼女は音楽だけでなく仕事として「家の設計図面」を作成しているという。
ことごとく私のイメージとは異なるパワーに溢れた彼女に驚いている。
その他にも自身の衣装を作成したかと思えば観葉植物を育てているという
気になるところが尽きない。
なので、細かい話は私がプライベートで聞こうと密かに思っている。
mie
sayuriとはまた違った意味で私にとって、とても癒し。なmieは
ステージでは重く強いsayuriの音に軽やかさや輪郭を優しく作っている。
彼女と普段会話をしていると自然と気が緩み顔も緩む。
送って貰った彼女たちの写真の雰囲気からも伝わるように二人の個性は分かれており、
mieは何かを彩る人だ。
文具で言うと筆よりクレヨンみたいな人。
普段からSNSで個人で叩いている映像を拝見しているが
実際にライブハウスで音響&照明をしており、
打ち上げでも終電ギリギリまで(たまに逃しているが)お酒を飲んでいたり、
鮮やかな服装だったり。純粋、に楽しいものと寄り添う人だ。
ストレイテナー、BUMP OF CHICKEN、the band apart、ART-SCHOOL、さよならポエジー、Unblock がルーツという彼女、
真っ直ぐ寄り添う内面とドラムから伝わってくる。
また、彼女自身、聴いていて、演奏していて、「飽きない音楽」が目標とのことだ。
キンヨウノヨル - 楽園 Official Music Video
彼女たちの音楽とそれ以外での両立部分について聴いてみた
sayuri
「仕事:音楽:遊びや趣味」の割合では「4.5:4:1.5」と語る彼女は、
優先順位を決めつつ暇を作らないことを意識しているそうで、
少しでも暇になると一気に干物になると語った。
mie
「仕事:音楽:遊びや趣味」の割合では「4:4:2」と語る彼女は、
職場も音楽に携わることもあり、
ある程度自分の音楽とのバランスも考えられているようだが、
無理に詰め込まずにしっかり時間を確保することが大事と語った。
やはりバンドと仕事のバランス、メリハリがうまく取れる環境、職場を見定めることは生活と音楽の大事な軸だ。
最後に、Simple recordsでは現在活動しているバンドだけでなく、
バンドを「これから始める人」もサポートができる会社を目指している。
彼女たちがバンドを続けてきたからこそ、「スタート」を考えている人たちに何を伝えるか聞いてみた。
sayuri
「形にこだわらず、まずは自分のやりたい事に邁進してみたら絶対心から楽しいと思える瞬間が一瞬でも訪れると思います。
どんなに苦しい事があってもその心から楽しかった瞬間が糧になるのでそれを味わえたら優勝!」
mie
「色々大変なこともあると思いますが、まずは楽しんでやる事が第一なのだと思います!」
音を楽しむことは生活を楽しむこととイコールになっている彼女たちは「キンヨウノヨル」が「す」なのだろうか。
キンヨウノヨル sns info
twitter:@kinyounoband
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