Madoka

旅と自然と言葉が好きな29才。現在、アメリカ人の彼と遠距離恋愛中。 シンプルな生き方を目指している。

Madoka

旅と自然と言葉が好きな29才。現在、アメリカ人の彼と遠距離恋愛中。 シンプルな生き方を目指している。

最近の記事

ボートの仲間たち

フローレスには、湖の真ん中に浮かぶ動物園があった。 小さなボートで風の心地よさを全身で感じながら その小さな島に向かった。 鳥、ピューマ、ワニ・・・ たくさんの動物たちがいるけれど、 人は本当に誰もいない。 まるで一人だけ別世界に迷い込んで 時が止まってしまったようだった。 緑に囲まれた島を回り終わると ボートのおじさんが手を降って、待っていてくれた。 帰路につこうとするも どうやらエンジンが故障してしまったようで動かない。 おじさんも困り顔で、仲間に電話をかけた

    • ジャングル探検

      早朝、少し日が昇り始めたのを感じる時間帯に、ティカル遺跡に到着した。 空気はとても澄んでおり、鳥たちのさえずりが森に鳴り響いていた。 森の朝の始まりである。 ティカル遺跡は、メキシコでも訪れたマヤ文明の遺跡の一つである。 紀元前12世紀ごろから人が住み始め、7世紀ごろに発展したと言われている。 ジャングルの中を歩いていると、ぽつぽつと神殿が現れる。 朝陽に照らされたオレンジの神殿は静かに佇んでいた。 途中の道で、マヤの民族衣装を着た子ども達とお母さんが明るく話しかけてき

      • 力をぬいて生きよう

        ベリーズシティからバスでグアテマラのフローレスを目指す。 バスは遅延しており、時間通りに到着も出発もしなかった。 海外の公共交通機関は国によるが、日本のように時間通りに来ないと思っていた方がいい。 5分単位で時間通りに来る中央線は本当にすごいことなのだ。 以前カナダに行った時は、バスがいつも5分ほど遅れてくるため、10分前行動だったのを5分前行動に変えてみた。 するとその日に限って、なぜか5分前にバスが到着してしまい、タッチの差で行ってしまった事がある。 そんなもの

        • peace love and chocolate

          甘いものを食べると幸せな気持ちになる。 腹が立つことがあっても、甘いものを食べると少し気持ちが軽くなったりする。 チョコレートとポテチだったら、ポテチ派だけど、やっぱりチョコレートも大好きだ。 チョコレート→ポテチ→チョコレート→ポテチ・・・と交互に食べるのが最高だ。 ベリーズチョコレートカンパニーの扉を開けると、甘い香りがお出迎えしてくれた。 トリュフ、マシュマロチョコレート、ナッツ、貝殻の形がしたもの・・・ どれも魅力的すぎた。 店内には、 「peace lo

          ブルーホール

          プロペラ機でブルーホールに向かう。 上空から見た海は光を反射し、キラキラとした宝石のようだった。 そして突如現れた、深い青いまる。 まるで地球の奥深くまで吸い込まれるような感覚になった。 地球って美しい。 ただただそう思った。 壮大な自然を目にすると、 地球で生きていることは奇跡のように感じる。 帰りのフライトでは、遠くの方に虹が出ていた。

          ブルーホール

          野生のサメとのハグ

          キーカーカーの宿に到着すると、白黒の可愛い猫がお出迎えしてくれた。 人に慣れているようで、愛嬌たっぷりだ。 私はチェックインを済ませ、街の散策を開始。 歩いて数分の位置にいくつかダイビングショップがあり、その中の一つで翌日のダイビングを予約した。 そして翌日。 明るい陽気なおじさんインストラクターさんと共に沖に向かう。 サメが多くいるスポットとのことだ。 海にダイブすると、本当にサメがウヨウヨ泳いでいた。 野生のサメたちだけれど、だいぶ人に慣れた様子である。 私は海

          野生のサメとのハグ

          優しい世界

          夜行バスに揺られ、真っ暗な国境に到着した。 まずメキシコを出国して、それからベリーズに入国する。 バスを降り、歩いて入国管理局の建物に向かう。 空港のカチッとした雰囲気とは違い、あっさり通過した。 陸続きの国境越えは日本では体験できないことだから、不思議な感じだ。 歩いて、別の国に入る。 他の国がとても身近に感じやすい。 全ての乗客の手続きが終わると、再びバスは出発。 ベリーズシティのバス停に到着したのは早朝だった。 私はブルーホールのあるキーカーカー島に行くため、港

          優しい世界

          楽しい傷跡

          ベリーズに向かうための中継地として、再びカンクンへ向かった。 カンクンのバスターミナルから、夜行バスでベリーズシティに向かう流れである。 フライト中には、雲の中に浮かび上がる虹を見つけた。 これはいいことが起きる合図かもしれないとワクワクしていた。 しかし、その矢先に悲劇が起きた。 バスターミナルに向かう途中、 歩道のど真ん中で大こけしてしまったのだ。 その時はバックパックに加えて、サブのリュックサックをお腹側に持っていて、視界が狭くなっていた。 そして不運なことに

          楽しい傷跡

          3分の2の地球を感じる

          バラデロではオールインクルーシブのホテルに泊まった。 フロントでもらうブレスレットをつけていることで、レストランでの食事、カフェでのコーヒーや紅茶、プールやビーチなども自由に楽しむことができるのだ。 ビーチに向かうと、がら〜んとした砂浜だった。 人の少なさに驚いた。 ハワイでもカンクンでも日本でもビーチといえば、たくさんの人! ここはホテルのプライベートビーチということで、ほとんど人がいない。 そのためかカリビアンブルーの透明度もすごかった。 海に入るといつも想う。

          3分の2の地球を感じる

          イルカのしっぽ

          石畳の道が続くトリニダーは小さな街だった。 サトウキビのプランテーションの拠点として発展し、奴隷売買の歴史もある場所だ。 奴隷という言葉を聞くと複雑な気持ちになるが、今はとても落ち着いてのどかだった。 道には小さなお土産物屋さんが並んでいた。 空き缶で作られた置物や木彫りのキッチン用品、美しい刺繍のワンピースやテーブルクロスなど。 手作りの素朴さが伝わってきた。 「オチョ、オチョ」とおじさんから声がかかる。 オチョとは、スペイン語で8という意味。 つまり、8クックと

          イルカのしっぽ

          革命家の街

          キューバの空港に飛行機が着陸をした瞬間、乗客みんなが拍手をした。 特別なことはなく、至って普通のフライトだった。 初めての経験だったので、少し驚いたが 「無事着いてよかった!ありがとう」の拍手なのだろうか。 そう思うと、微笑ましくなった。 首都ハバナはレトロな街並みだった。薄いピンク、黄緑、水色、オレンジなどカラフルな建物はスペインの植民地となっていた歴史を感じさせるものだった。 街中にはクラシックカーが多く走っていた。 革命広場を始め、街の至る所に描かれている革命家

          革命家の街

          「旅に何の意味があるの?」と問われた時

          この旅の中で、印象的だった質問がある。 カンクンの地元の人がよく利用するような屋台で、タコスを食べていた時だ。 宿でたまたま一緒だった日本人の男の人に質問された。 「僕は色んな旅人に会ったことがあるけど、あまり理解できない。 ただフラフラしているだけで、意味のないように思う。 観光地とかも今はyoutubeやインターネットで行った気にもなれる。 旅に何の意味があるの?」 少し違ったかもしれないが、大体こんな感じの内容だった。 私はこの質問をされた時、結構衝撃的だった。

          「旅に何の意味があるの?」と問われた時

          カンクンの波に呼ばれた日

          カンクンでは、お猿さんの大きな絵が特徴的なゲストハウスに泊まっていた。 その近くに日本人の方が経営しているラーメン屋さんがあった。隠れメニューに「おにぎり」があり、白米を食べれる嬉しさに何度か足を運んだ。 そこの店主さんはサーフィンが特技だった。 私は、ハワイで初めてサーフィンをやった後、その楽しさに目覚め、何度か江ノ島を訪れていた。なかなかボードの上で立つことはできないが、波にぷかぷか浮かぶ感覚が好きだった。 「明日友達とサーフィンに行くんだ!」と楽しそうに話してい

          カンクンの波に呼ばれた日

          聖なる泉に浮かんでみる

          ユカタン半島はマヤ文明が栄えた地域である。 マヤ文明といえば、紀元前2000年頃から始まった高度な文明だ。 天文学、表意文字などが発展し、それに基づいて作られたピラミッドは太陽の角度などが緻密に計算されている。 私はカンクンに到着し、セノーテと世界七不思議のひとつであるチチェン・イッツアをある女の子と訪れた。 その子はカンクンのバスステーションでたまたまあったのだ。 話してみると、私が住んでいる日本のお家から徒歩5分ほどの場所に住んでいた。人の縁は本当に不思議だなと思っ

          聖なる泉に浮かんでみる

          グアナファトの丘の上から

          メキシコシティからバスで北西方向に進むこと、4時間。 街全体が世界遺産になっているグアナファトという街がある。 スペインに植民地にされていた時代があり、コロニアル建築が有名だ。 バス旅というのはどこかワクワクするものだ。 電車や飛行機よりも、景色がもっともっと身近に感じるからかもしれない。 バスが石畳でできたトンネルの中に入っていき、次に外に出た時は淡いカラフルな街並みが現れた。 今夜泊まる宿は、可愛らしい雰囲気のご夫婦が経営されていた。宿にはメキシコの伝統的なオレンジ

          グアナファトの丘の上から

          メキシコでちょっぴり勇気がついた

          メキシコに入国する際は、とても緊張していたし、正直怖かった。 アメリカは、ハワイやアラスカなどを訪れたことがあったため、なんとなく大丈夫だろうという安心感があった。 しかし、メキシコは未知の場所である。そして日本の中で、メキシコ=治安が悪いというイメージがあるように思う。 友達にメキシコに行くことを話した際も、「治安大丈夫なの!?」と心配をされた。しかし、実際に行ったことのある旅人たちの話によると、「メキシコは文化も面白いし、居心地がよかったよ〜。」とのことだった。 結

          メキシコでちょっぴり勇気がついた