出産前夜
タイトルの通り、今日は出産前夜だ。
というのも、わたしは計画無痛分娩の予定であるため、うまくいかないということがない限り、明日産まれる予定だからだ。
先週の最後の健診で、子宮口があまり開いていないため、分娩予定の前日である本日から、入院しなければいけなくなった。
今日はその子宮口を開くための処置のみだったため、夕方に来て、処置も10分程度だったが、その10分足らずがわたしにとっては壮絶だった。
怖がりなわたしは、とにかくこういった処置が昔から苦手だ。
今まで、注射で意識を失ったことがあるので、基本的には横になって注射は打ってもらうし、
レントゲン撮ってもらっているときに、不安に頭を占拠されてしまい、レントゲンだけなのに血の気が引いて倒れたこともある。
「痛い」「怖い」「不安」の3つが揃い、気持ちが負けてしまうと、ふわ〜っと意識が遠のいてしまう性質である。
今日の処置も、意識を失うことこそなかったが、わたしがあまりに痛がり怖がるため、院長に「どうしよっか」と言わせてしまった。
内心「そんなこと言われても..別の手段があるなら別の手段を..」と思いつつ、
「まぁでも内診が苦手じゃない人いないからね」「りきまないで」と院長にいろいろ言われながら、わたしは頭を真っ白にしながら、なんとか処置をしてもらった。
そして、よちよち歩きでベッドへ戻り、もう意気消沈。
少し休んでいると、豪華なおいしい夜ごはんを出してもらって少し気持ちが上がったが、なんだかとても情けなくなって、悲しくなって、結局なぜだか泣きながらご飯を食べた。
世界のママたちがどういう心情で出産を迎えているのかわからないけれど、わたしは最弱妊婦なんじゃないかと本気で思った。今も思っている。
「こんなんじゃだめだ」と思ったし、何かのコラムで「産む覚悟が大事」という言葉や、「陣痛は赤ちゃんと会うための時間なので前向きに」と見たりしたため、まったくそんな風な心境ではいられない自分がいて、悲しくなった。
でも、そんな風に思うのもわたしなんだ、ということを受け入れることにする。受け入れてあげられるのはわたししかいない。
明日の分娩は、どうやって乗り切るのだろう。
ネガティブに考えすぎず、夫に励ましてもらいながら、待ちに待っていた我が子に無事に会いたい。
こんなに泣き虫母ちゃん、出産を乗り越えられる気がしなくて、今非常に弱気になっている。とっても情けないけれど、それでもわたしはあなたに会えるのを楽しみにしてるよ。
明日は一緒にがんばろう。