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「おやこ起業」をおススメする理由

近い将来、今6歳と3歳になる自分の娘たちと一緒に、会社をやろうと決めています。娘たちが、子供たちのうちにです。ゆっくり考えているうちに子供はどんどん成長してしまうので、準備を始めています。

僕は、大手玩具メーカーに10年勤めた後、独立起業して5年がたちます。周囲の皆様のおかげで、やりたい仕事ができて、とても楽しく生きています。でも、大企業にいたときのメリットはとてつもなく大きかったことにも当然気づき、「もし今も引き続き大きい会社にいたら、あんなことやこんなことがしたいな」という想像をいつも膨らませています。

大企業が副業を解禁するかしないかの話は、すごく奥が深く、一長一短だと考えているのですが、もし大きな会社に勤めていて、運よく自分に子供がいる場合は、お子さんを社長にすることを強烈におすすめします。

事業の基本は、「商品を生み出す→売って利益を出す」です。商品には、プロダクト・サービスなどいろいろな形がありますが、単純に言うと、例えば1000円で作ったものを10個仕入れて、2,000円で全部売る。そうすると儲けは1万円。利益率は50%です。

もし子供にこの経験をさせたら、とてつもない知識と感覚、喜びが得られるはずです。

今の時代、「将来に備えて金融投資をしよう」みたいなことがよく言われ、不安も煽られがちですが、おやこ起業ができるなら、これほど割のいい投資はありません。仮に自分の1か月の給与手取りが20万円だったとして、それを元手に親子起業してみて、もしそれを40万円にしたら、利率50%です。

そして、将来お子さんがいい仕事ができるようになって、お金も稼げるようになったら、利率では言い切れないとてつもない投資効果になります。

(以下、厳密には会社ごとのルールだと思うのでわかりませんが、)自分自身は副業禁止でも、家族は起業していいはずです。そして、宿題を教えたり、一緒にプログラミング教室に行ったりする代わりに、ビジネスを教えたらいい。

そして、僕がこれをおススメする本当のポイントは、果たして、お父さんお母さんは、子供に正しく商売を教えて、黒字に導けるかどうか、なのです。

僕はサラリーマン時代、仕事がわかった気になっていながら、何もわかっていませんでした。それを起業して1-2年で痛感しました。会社員時代に、「50万円使っていいから、100万円にしてきてよ」と言われたら、何一つできなかったと思います。事業を回せていたのは100%、大企業が長年をかけて作ってきたシステムのおかげでした。

おやこ起業によって本当に成長するのは、子供より、むしろ親の方です。この経験は、自身の会社での本業に大きく影響を与えることでしょう。「商売・仕事の本質って何だろう」「自分の本当にやりたいことって、何だっただろう」ということに気付いていくきっかけになるはずです。

ちなみに、先日娘の誕生日に、一日仕事に連れて行きました。

内気な子なのでずっと緊張していましたが、何かを感じて、喜んでいるみたいでした。帰りに一緒にどんな会社を作りたいか聞いてみたら、「お医者さん」と言っていたので、娘には医学部に行っていただくとして、僕は医療事務を勉強していこうかなと思いました(笑)。


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