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TVerランキングはまだまだだけど~トラジャ担、「ホンノウスイッチ」と「トーキョーカモフラージュアワー」にはまる
年が明け、新ドラマが次々始まった。
ドラマ大好き人間だけど、疲れてるし他にもやらなきゃいけないことあるしで、最近はあまり見れていない。
(そういえば、「海に眠るダイヤモンド」も最終回を見てなかった…。)
しかし今クール。
一気にトラジャ4人の連ドラ出演が決まった。
宮近くんの「ホンノウスイッチ」、松倉くんの「トーキョーカモフラージュアワー」、閑也くんの「地獄の果てまで連れていく」、如恵留くんが出演する「キスでふさいでバレないで」と続く。
そのうちの2本について、今回は書いてみたい。
まずは宮近海斗・葵わかなのW主演「ホンノウスイッチ」。
幼馴染の二人がいつの間にか蓋をした初恋を、大人になって新たに始める物語。
原作マンガは結構しっかりしたベッドシーンがあるらしく(タイトルがタイトルだしね)、ドラマを不安視する声も多かった。
ところが実際にドラマが始まってみると、これがま~かわいいのなんの。
(ちなみにインティマシーコーディネーターの方もちゃんとお名前が出ています。)
相手役が葵わかなというのもあるだろうし、制作陣が作りたいドラマの方向があたたかいラブストーリーなんだろう。
だってキャッチコピーが
『恋人にしたくないほど好きな人』
…いいじゃないですか。
こういうのを待ってたんですよ!!!
物語は、恋人に二股かけられた小和(こより・葵わかな)が、慰めてくれた幼馴染の聖(ひじり・宮近海斗)と酔った勢いで関係を持ち、それをきっかけに恋人として付き合うことから動き出す。
元々恋心を抱いていた二人は、タイミングが合わず想いを通わせることができずにいたのが、やっと一歩を踏み出すのが第1話。
ラストシーンで聖がキスをしようとすると、恥ずかしくてつい横を向いてしまう小和に、やさしくほほを寄せる聖。
このラストカットで小和がちらっと聖を見上げるのがかわいいし、ちょっとおかしさもあって、本当にいいシーンだった。
続く第2話では初デートと、中学時代の元カノ登場という修羅場の開始。
ここで、普段はスカートをはかない小和がひざ丈のスカートで登場するんですね。
それを聖がすっごいかわいい!と言ってくれる。
で、この時の小和の服が水色のコートに茶色に青のチェックのスカート、黒タイツに黒のショートブーツ。
次に同窓会では黒のパンツドレス。
なるほど。
小和はこういうカッチリ目な感じが好きなのね、と思っていたら、パンケーキデートの場面ではボーダーシャツと優しい白のキルティング風スカートで、ぐっとリラックスした普段着テイスト。
おー。
もう何着ていくか悩まなくなったのかな。
聖とは、こういうラフさが一番心地いいんだろうと思わせる。
第2話でよかったのは合鍵のシーン。
「いつでも好きな時に来て。」
と合鍵を渡す聖。
それに対する小和の
「いつでも好きな時には行かないよ。仕事で疲れて一人でいたい時もあるじゃん。行きたいって思ったら、ちゃんと聖にきくよ。遠慮せず断ってくれていいからね。」
これって小和が聖に気を遣っているようだけど、小和の性格からすると、逆も当然あり得るし、聖も同じように「ひとりで居たい時もあるでしょ?」と言う人なんだと思う。
これを女の子がちゃんと言える信頼感。
好きな人の前では嫌われたくなくて、思ってることを言えないことがある。
だけど小和は聖にちゃんと言えたし、聖もそれをちゃんと受け止めることができる。
面倒くさい女だな、なんてならない。
「どうしても行きたい時は、どうしてもって言うけどね。」
やだ、かわいい…。
このドラマのいいところは、まずキャスティング。
プロデューサーが
「お迎え渋谷くんを見たときに、宮近さんが出てくると一気に画面がエモくなるのを感じた」
と言っていたけれど、宮近くんのふんわり優しい佇まいはいいよね。
これは演出や脚本はもちろんだけど、もうこの二人が並んだ時の絵面が大成功。
背の高さ、醸し出す雰囲気。
このドラマで描きたいであろうものが、二人が並んだ瞬間に伝わってくる。
もちろん、原作ファンの方の「原作の持っているものを全て変えてしまっては、それはもう違う作品になってしまうから」という声も分かる。
だけど、原作者の方のXのポストを見ていると、きっとスタッフ側と連携がとれたうえで、ドラマを応援してくれていると感じる。
2話おえかき#ホンノウスイッチ
— KUJIRA (@kujira92) January 20, 2025
4枚も描いてしまった… pic.twitter.com/IVcpZj6W8t
最近見た漫画原作ドラマはとにかく脚本が酷くて、ラブストーリーの上澄みだけ見せられてるような、「なんかのダイジェストですか?」という感じでがっかりしたのがあって。
役者はこれ納得してやってたのかな?と思うほどだった。
そして毎回ラブシーンがあるのも、意図が見えない。
昔のにっかつロマンポルノは、何分に1回濡れ場を入れれば何をやってもいい、という枠組みで作っていたそうだけど、まるでそれと同じようで、キスシーンありきのドラマ展開に見るのをやめてしまった。
「ホンノウスイッチ」は、単純に、純粋に(肉体的なことも含めて)愛を育む恋愛ドラマで、主演のふたりがほんとに等身大で、こういうラブストーリーの良さも忘れないでいたい。
誠実に作っていればちゃんと視聴者はついてくる。
第3話のこのシーン。
令和にこれがくるの嬉しい!
˗ˏˋ❄️第𝟑話より❄️ˊˎ˗
— 【オシドラ公式】「ホンノウスイッチ」❄️毎週土曜よる11時❄️ (@oshidoraEX) January 25, 2025
少しでも早く…会いたい!
✄—————————————
聖(#宮近海斗)が来るのを待ちきれず
家を飛び出した小和(#葵わかな)💨
🗣️ 「顔見たら本物に会いたくなっちゃった」
聖の胸に飛び込んで…🫣💞#ホンノウスイッチ
第𝟒話 𝟐/𝟏(土)よる𝟏𝟏時❄️#TravisJapan @AoiWakana0630
さてもうひとつ、松倉海斗・片山友希の「トーキョーカモフラージュアワー」。
こちらは様々な人々の恋愛模様を描いたオムニバス形式のマンガが原作で、松倉君は「東京もあるんかな、て思って。」と山形から東京への異動が叶い、「#何かが変わる」とインスタにあげる色白青年・宇都宮宏人。
先輩に連れていかれたバーで見かけた女性と、その帰り道に偶然知り合い、まさかのワンナイトを過ごす。
こちらは原作も読んだのだけど、どこか「ハートカクテル」のような風合いもありながら、登場人物たちが生々しい。
初デート
— 松本千秋 (@imakarahima) June 28, 2022
(希望的観測)1#トーキョーカモフラージュアワー https://t.co/cCkDXCnrhr pic.twitter.com/xd62ZZb125
ドラマ化にあたっては、登場人物の一人、宇都宮宏人のワンナイトラブがトーキョーでどう発展していくのか、というのが軸になっている。
けれど、このドラマは恋愛小説の評判も高いヒコロヒーが脚本をつとめるだけあって、その他の登場人物たちの恋愛模様も面白い。
目黒ちゃんには好きな人と幸せになって欲しいし、松田ちゃんは私は意外と好きな感じだし、曽根ちゃんは私の友達そっくりだし、ミツキパイセンはもっと知りたい。
第1話、冒頭山形の食堂のシーン。
あの空気。
雪国の閉ざされた空間の温度や音。
それぞれの座り方、言葉の発し方に、彼らがそこで過ごした年月やどう感じているか、その「差」が現れている。
もうこのシーンだけで、
「あ、これは面白い。私が好きなやつ。」
と確信。
とはいえ、一応様子を見るかと見始めたところに来たこのシーン。
✂️𝙎𝙝𝙤𝙧𝙩 𝘾𝙡𝙞𝙥
— ドラマ「トーキョーカモフラージュアワー」【公式】 (@dramaL_abctv) January 20, 2025
第1話より
【トーキョーでギリイキれる物件探し🗼🏢】
第1話を見逃し配信中📺⚡️
まだ見ていない方はTVerへ!💨https://t.co/4bhpRTLql6
ABCテレビ 毎週日曜深夜0:10〜
テレビ朝日 毎週土曜深夜2:30〜#トーキョーカモフラージュアワー pic.twitter.com/zFqOe8YZBl
どこに情熱を向けてんだという不動産屋が現れ、宏人は未知の世界、トーキョーに翻弄される。
「国分寺って…何?」
矢野聖人演じる「こだわりだらけの不動産屋」の動きと声の抑揚。
「どうしますか?」のイントネーションひとつとっても、きっと楽しみながら作っていったんだろうと想像する。
そして彼と対峙する松倉くんが、本当に丁寧にひとつひとつを受けていて、この場の流れを途切れさせないようにしていた。
すべてに誠実であろうとするその直向きさに、私はちょっと感動した。
(いや、見ている間はただ笑っていたけど。)
このドラマ、HPを見ると演出は3人入っていて、1話は吉川鮎太という方。
この方の他の作品は見たことないんだけど、とてもよかった。
特に私が好きだったのは、新居で間接照明を決める宇都宮宏人。
あの顔。
爆笑した。
あの表情に、山形では実家暮らしだったのかなとか、床に胡坐かいて暮らしてたのかな、とか想像したんだけど。
それがトーキョー、ナカメときたら間接照明キメる。
関西のみなさん、第1話のハイライト此処です。(誤報)#トーキョーカモフラージュアワー#ニュートーキョーカモフラージュアワー pic.twitter.com/P44nxZRulN
— 松本千秋 (@imakarahima) January 19, 2025
間接照明に、どんな夢を見てるんだ。
間接照明に、どんな野望をのせてんだ。
間接照明くらいで何も変わらんぞと思いながら、彼にとっては何か魔法のようなものだったんだろう。
そのあと悠々とベッドに寝ころび、こちらに不敵な表情を見せる。
本当にしょーもない奴だけど、その単純さがかえってかわいい。
そして第1話のラスト、しくじった宏人が踏切で叫ぶ
…ぁあっ…!!
これ、「あ!」でも「あー!」でも「あぁ…!」でもない。
「…ぁあっ…!!」なのがよかった。
もともと松倉君はいい演技をするとは思っていたんだけど、やはりまだ不安定と言うか、セリフだなぁ…と感じたり、間がちょっとずれてるなと思うことが多々あった。
(この辺は宮近君も同じなんだけどね。)
ところがこのドラマでの松倉君はこれまでより何歩も前へ進んでいて、すごくいい。
いわゆる「今ここ」を生きて、ちゃんと繋がっている。
それがあの不動産屋との場面であり、踏切での叫びなのだ。
私が松倉くんがこのドラマに決まっていちばん嬉しかったのは、ラブ「コメ」だったこと。
松倉くんは、絶対コメディが合うと思っていた。
ただ、やっぱりコメディは難しい。
だから今回、このドラマで宏人を笑って見ていられるのが、本当に嬉しい。
それは宇都宮宏人と彼の魅力が一つになっていることと、先程にも述べた演出の力も大きい。
野田先輩の「かる~く」の、どこ見てるか分かんない感じ。
曽根ちゃんと並んで歩けず、少し後ろをおずおずと歩く宏人。
曽根ちゃんの「排卵日過ぎてやりたくなるって、自然の摂理に反してるよね…。」と、マグカップの中でゆらゆらする言葉。
そこからうきうきとおじいさんと競馬に行くことを話す曽根ちゃん。
何処を切っても、この作品らしさのようなものがちゃんとある。
このドラマには3人の演出家が入っていて、あとのふたりは八十島美也子(作りたい女と食べたい女 (シーズン2)、マルモのおきて、インディゴの夜)、室井岳人(夫の家庭を壊すまで、その女、ジルバ)と名前が並ぶ。
最終回まで、それぞれの演出も楽しみだ。
そしてスタッフ・キャストをこの布陣でドラマを作ろうと思ったプロデューサー。
本当に素晴らしい!
ただ、23時台を勝ち取っていたなら、TVerでもう少し上位にいけた気はする。
でも、私は何度でも再生する!
だってこのドラマは面白いから!!
ホットスポット?
私はこっちの方が好きだね!!
(だがもちろんホットスポットも面白い。劇伴最高だし、画面の色味が大好き。あと、毎回田村健太郎を探すのが楽しみでもある。)
そしてこれら2本に共通しているのは、主役以外のキャストも魅力的な事。
ホンノウスイッチに出ている戸塚純貴と野波麻帆、トーキョーカモフラージュアワーの片山友紀など、今注目の俳優たち。
彼、彼女たちが、主役のいない場面をしっかり楽しませてくれる。
本当に共演者に恵まれた作品だと思う。
加えて、それぞれの原作者もドラマを楽しんでいるのがいい。
ちょうど1年前、悲しいことがあったものね…。
うまくコミュニケーションがとれている様子でほっとする。
それから。
忘れちゃいけない主題歌!
「ホンノウスイッチ」の「Say i do」
「トーキョーカモフラージュアワー」の「Tokyo Crazy Night」。
どちらもトラジャが主題歌になっていて、3月にCDリリースとなる。
ただね、どちらもエンディングのBGM的使われ方なので、あんまり聞こえないんだよね…。
オープニングやエンドロールと共に流れるのが主題歌であって欲しいのよ。
そうやって主題歌ってヒットしてきたじゃない。
ドラマと共に思い出される主題歌の数々…。
ちなみに、トーキョー…の方は「Whiskey and Tonic」も挿入歌に使えそうだと思うんだけど、どうですか?
松倉君プロデュース、作詞曲。
いいと思うんだけどなぁ。
そして!元太君はゴールデンの主役が来ましたね!
4月スタート火曜夜9時、「人事の人見」!!
キャラクターはあて書きされているという触れ込みだけど、演出が河野圭太だそうで。
ドラマ好きなら、三谷幸喜作品が浮かぶと思う。
こちらも待ち遠しい。
本当は、Travis Japanの音楽がもっと売れて欲しいというか、注力して欲しい気持ちもあるけど(トラジャの音楽性はもっと評価されるべきだと思うから)、それぞれに魅力も才能もある人たちだし、きっとみんなやりたいお仕事なのだろうから、ここはやはりいい作品と出会って、私たちを楽しませて欲しい。
その先の世界が広がると期待しよう。
そして、これもすごく楽しみ!
#トーキョーカモフラージュアワー
— みやちょこ(八十島みやこ) (@yasocchimiya) January 28, 2025
#ひとりトーキョーカモフラージュアワー
スピンオフ宏人編、演出担当しました☺️
演出で9分ワンカットで攻めたいとのリクエストを、見事に成しえた松倉さん✨最高です👍配信開始をお楽しみに🗼🗼 https://t.co/8RzRj0S5bs pic.twitter.com/o0y47FCLEp
昔、同じテレビ朝日で「市川準の東京日常劇場」というワンシチュエーションのミニドラマを深夜にやっていたけど、なんだかそれを思い出しちゃうなぁ。
(一部動画サイトには、沢山あるようですね…。)