Swing My Way ~トラジャ担、R4 STREET DANCE最終回を見る~
フジテレビの深夜にひっそり放送されていたダンス番組「R4 STREET DANCE」。
今をときめくダンスボーカルグループから4人のRep.と呼ばれるリーダーが集められ(GENERATIONS・中務裕太、Travis Japan・宮近海斗、MAZZEL・RAN、DXTEEN・谷口太一)、プロダンスリーグから選んだメンバー(Dリーガー)と共にダンスバトルを繰り広げてきた。
3ヶ月に渡って繰り広げられたダンスバトルも、いよいよ最終回。
最初から終わることが分かっていたけど、とにかくさみしい。
でも、これは決まりなので、粛々と録画を再生。
先攻は谷口クルーのYOASOBI「群青」。
クルーの3ヶ月間を重ねたようなコレオで、横一列で見せるフリーダンスは強く心が揺さぶられた。
真っ白な照明のなか「ありのままのかげがいのない僕だ」と空を見上げる終わり方に、テーマに掲げたLOVE&HOPEを見た。
そして宮近クルー・チーム太陽の「祭り」がテーマのショーケース。
3ヶ月、4チームのパフォーマンスの中で、私はこれが1番好きだった!
そして毎回衣装がいいんだけれど、今回もみんな素敵だったな~。
椎名林檎「長く短い祭」は、金の紙吹雪が舞うような祝祭感のなかに、氷を体に這わす、そんなクールさもある曲で、チーム太陽の熱さとクールの塩梅が余裕を感じさせて(そこがお金を払ってショーを見てる感じなのかも知れない)、粋でかっこよかった。
そりゃ全部好きなんだけど、♪人生なんて と踊るcalinさんと宮近くんとか、あれは今回の他のチームではできない表現だと思った。
映画「パルプフィクション」のジョン・トラボルタのダンスシーン。
ああいう、本当に大事なものだけ残して踊る人が好きなのだけど、この二人にはそれに近いものがあった。
こういうのって一朝一夕で手にできるものではないし、見せられるものじゃない。
多分、Rep.中務さんとかはこういうのをやらせたら実はすごくセクシーなんじゃないかなと思うけど、今回はそういう場面はなかったのが残念。
そして、これはぜひ言っておきたい。
チーム太陽のよかったところに、年代の違う女性が二人入っていたところがある。
他はみんな一人だったんだよね。
(余談ですが、話題になった「音楽の日」も昨年はボーイズグループばかりで、今年はガールズグループも参加しているのがよかった。)
若く、パワフルでキュートなenaさんと、大人のエレガントさとかっこよさをもったcalinさん。
ちなみに、チーム太陽が他のチームより頭ひとつ大人の雰囲気を醸し出していたのは、calinさんのもつ「エレガント」がしっかり活きていたからだと思う。
恐らくRep.の宮近くんは、最初から狙っていたんだろう。
トラジャは、普段から他のアイドルがやらないシアタージャズなど「優美さ」もダンスの重要な要素だと示している。
そういうダンスをチーム太陽が見せてくれたことは、番組の幅にも繋がっていたんじゃないだろうか。
ドラフトで最初に描いた通りとはいかなくても、結果的にこのメンバーを選択したことはダンスジャンルはもとより、メンバー構成の化学反応を見せてくれたし、みんなで作ろうと打ち合わせから横イチでやってきた宮近クルーのフラットさが好きだった。
それはレビュワーのKazukiさんが言った「誰かと踊る喜び」そのものだった。
この戦いではどのチームも本当に素晴らしかったけど、唯一「ダンサー」としての経歴をもたない宮近くんがリーダーのチーム太陽がよかったのって、やっぱり「楽しむ」ということが何より大事にされていたから。
それは宮近くんだからこそ。
トラジャで大切にしていることが、そのままここでも体現されていた。
最近のダンスボーカルグループを見ていて、「すごい!」「かっこいい!」と驚くようなダンスを見せてくれる人は沢山いるけど、見ていて「しあわせ」な気持ちにさせてくれるダンスは、実はあまりない。
そんななか、チーム太陽が見せてくれた「長く短い祭」は、最後の余韻が幸福感に満ちていた。
それは踊っている彼ら自身が、誰よりもこの瞬間の幸福感を享受しているから生まれた空気。
「宮近クルーで始まり、宮近クルーで終わる。」
シャイなくせに、こういうことはしっかり決めてくるのが宮近海斗。
見事、祭りの最後に優勝という大輪の花火を咲かせて、番組は終わった。
Rep.に宮近くんを選んでくれた番組には、お礼を言いたい。
最後のあいさつで、自信になったと言っていた宮近くん。
ここで得たものをトラジャに持って帰るのだろうし、きっと自分の人生にも活かしていくんだろう。
Dリーガーのなかには、トラジャが+81でお世話になった方もいて、こんな風に一緒に踊ったり、競ったりするのを見るのも楽しかった。
そして、これから始まるSeason2。
一体どんな人たちが、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、大いに期待したい。
では、「長く短い祭」を、もう一度かみしめよう。
Travis Japanが開設したダンスチャンネル【+81 DANCE STUDIO】より
宮近クルー・calin 「少年隊 - FUNKY FLUSHIN’」ft. Choreographers
谷口クルー・JUNPEI「SMAP - 青いイナズマ 」ft. Choreographers
Round5 2on2ルーティンバトルに出演・Atsushi
「嵐 - Party Starters」ft. Choreographers