マツダスタジアム魔の9回
昨日はマツダスタジアムでのカープとジャイアンツの首位攻防戦。
途中まではカープが有利に試合運びを進めており、このまま勝つだろうなと思って油断していたら、突然9回にクローザーで登板した栗林が大乱調で、緊急登板で後を継いだ森浦も勢いを止められず、ランナーをためては打たれ続け、一気に1イニング9失点で大逆転を許し、そのまま敗北。
まさかの展開で3連敗となり、ジャイアンツとのゲーム差も3.0と広がってしまいました。
これ、球場で見ていた人は、たまらないだろうなと。ネット記事をみると、やはり9回のこの攻撃の途中で帰った観客も多く、9回裏のカープの攻撃では、空席も目立っていたとのこと、選手もファンも心が折れた試合だったと思います。
ホームゲームでリリーフエースが勝ち試合の締めくくりの「儀式」を行うだけと思っていた9回に、突然吹き荒れる嵐、こういうことがあるから、野球はこわいなあと思った試合でしたが、振り返ったとき、ターニングポイントになる試合のようにも思いました。
ただ、中途半端に負けるより、ここまでひどい負け方をしたほうが、最近のカープの、何となく調子悪いけど、ジャイアンツも今一つ波に乗り切れていないので、何とかなっていた、いわば「生殺し」の状態が続くより、むしろ冷や水ぶっかけられた感じで、良かったのではないかと思います。
まあ、負けることは良くはないのですが、起きたことは仕方ないし、まだもうひと波乱おこせる試合数はあるので、もう一度ぐらい、調子を取り戻して、流れをもってきてほしいものです。とにかく、同一カード三タテをくらわないことですね。
翻って、僕自身にも、いろんな要素が相まって、調子の良い時、悪い時があり、今は精神的なコンディションが安定し、仕事の方も落ち着いているので、比較的調子の良い時だと思うのですが、サラリーマン、特に今のポジションのような組織の管理部門のトップにいる場合は、自分の日々の調子が成績に直結し、実入りに影響することがないので、守られている感じがしますね。
個人事業主の場合は、自分のプライベートも含めたコンディションを管理しないと、自分の業績に直接響くわけで、病気や家庭の事情を言い訳にしてもいいけど、言える相手は自分だけ、精神的にきつい面はあると思います。
野球も、チームプレイではあるものの、特にプロ野球は個人事業主の集まりで、自己管理によりコンディションを良好に保ち成果を出さないと、2、3年で放逐される厳しい世界です。
とりわけ、リリーフ投手というのは、登板するかどうかは、その日の試合展開次第なので、毎日、最終回で得点差のない、もっともプレッシャーのかかるイニングの登板を念頭において、コンディションを維持しなければならず、尋常な精神力では持たないと思います。
リリーフエースは、信頼と期待が大きい分、それを裏切った時のファンの失望や怒りは、肌身に感じるでしょうし、その翌日も「勝ちパターン」の最後のピースとして、どんなに調子が悪くても、登板せざるを得ない、ここはほんとにキツイと思いますが、ファンとしては、気持ちを入れ替えて、再び信頼に応えてほしいものです。
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