他人は自分の鏡
他人は自分を映す鏡であり、その人が自分と接している時に荒れ模様であれば、自分に何らかの原因があるのだと考えます。考えますというのは、ダイレクトに思い当たることがない場合が往々にしてあるからです。日ごろから、相手の心にマイナスのポイントを貯めていれば、ふとしたことでポイントを使うことになります。その時の自分のやったことは些細なことであっても、それを縁に貯めたポイントを使われて、びっくりすることがあります。プラスのポイントも貯めてはいるのでしょうが、当たり前になってしまうとプラスでなくなるので、日々、意識して貯める努力が必要です。そしてプラスのポイントは、日々、少しずつ使われているので、マイナスポイントのようにドンと来ることはあまりないように思います。
いずれにしても、他者が自分に対してネガティブ攻撃をしてきたときは、反論する前に、目を瞑って5秒間は観想し、自分の日ごろの行いを反省し、言葉を心に留めて細かく砕いて流してしまう努力をしたいと思いますし、そうした他人の反応を縁として、そうした反応を引き出すことになったきっかけや、自分の日ごろの言動を点検し、できるだけ改めることで、使途自由なマイナスポイントを自分に対して使わせないようにしたいと思います。
簡単ではないことですが、因果関係がどうあれ、怒りは無謀に始まり後悔に終わるというのは、不変の真理だと思いますし、こうした躾の言葉がなければ、自分の心には相手を攻める心、抗弁する心が常にわき上がってきますので、悪縁を避け悪因を減らすことを肝に銘じて、今日一日を大事に過ごしていきたいと思います。