二の腕

 二の腕が痛むようになって4カ月余りが経ちました。最初はワクチンを注射した箇所が痛んだのでその影響かと思っていましたが、予想以上に長引き、痛みの範囲も首の方に広がってきたので、11月になって整形外科を受診したところ、四十肩、五十肩と呼ばれる症状ではないかということで、抗炎症剤の湿布と飲み薬を服用するようになりました。湿布により痛みは軽減できましたが、固くてなかなか開かないキャップを取り外したり、歩いている途中でショルダーバッグが引っかかるといった、左腕に不用意な動作をさせると激痛が走り、しばし動かせなくなります。左腕を後ろに曲げることも難事のため、上着の脱ぎ着も一苦労で、家などでは裏返しで脱ぐようにしています。ビジネスリュックも両肩で背負うガッシリしたタイプのものを愛用していたのですが、左腕は後ろに曲げられず一度背負うと下ろすのに時間がかかるため、右肩で背負える程度の軽量でサイズも小さめのリュックを買い、持ち物を減らしました。先週から理学療法士によるリハビリも受けるようになりましたが、炎症は今が一番ひどい状況のようなので、患部を直接施術するのではなく、周辺からほぐしていくそうです。元通り使えるようになるまでは、半年から一年はかかるようであり、しばらく左腕は思う通り動かせないようです。ただ、今回のことをきっかけに、リュックが大きいのをいいことにいろいろ詰め込んでいたのをやめて、毎日の持ち物を整理し、長い間使っていないけれど、思い出深いカバンなども整理するようにしました。人生100年時代に生活の質と尊厳を保ったままで生き続ける戦略を考えることも大事ですが、明日をも知れぬ命と考えある程度のスパンで断捨離することも大事で、相反する二つの備えをすることが日々のより良い生活につながります。メルカリのように、短期のスパンで断捨離するのに都合の良いフリマサイトもありますので、自分の持ち物も短期と長期に分けて、人生のカバンに入れて持ち歩くモノの総量についても、自主規制していきたいと思います。二の腕の痛みの話を、カバンでつないで、自分の生き方まで話を広げてみました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?