転職の記事を縁に思う

 今朝の日経新聞に、40代までの転職であれば年収が上がる人の方が多く、50代以降は年収が下がる人の方が多い、10年前は40代でも年収が下がる人が多かったので、最近になって事情が変化してきており、転職の35歳限界説は必ずしも当てはまらなくなっている、という記事が掲載されていました。

 10年前の僕であれば、おそらく読み流した記事であり、5年前の僕であれば、少しは関心を持ちながらも、自分の業界は転職は間違いなく不利であり、ロールモデルも皆無に等しい状況では無理かなあと思っていました。50代になると年収が下がるという記事を見ても、ああ、今のところにいることが一番なんだろうなあ、評価はしてもらっているし、という気持ちになったかもしれません。

 ただ、つい最近まで漠としていた、ともすれば何とかやり過ごせるかもしれないと考えていた明るくない未来が、急速に近づいており、座して死を待つ、とまではいかなくても、先送りしてきた問題のツケを払わされる場面に、当事者として遭遇し、後ろ向きなことに相応のエネルギーを費やすことになりかねない、そういう思いが日増しに強くなっています。何か困難なことを解決した先に、持続可能な未来が広がっていれば、短期間、そうした困難に向き合うことも意義あることでしょうが、これまで解決したことのない難題であり、着地点は簡単には見えてきません。一方で、自分の人生は1回きりであり、守るべき人を持つ身です。今朝は目が覚めてからそんなことばかり考えていて、過去の選択を悔いる気持ちも沸き上がってきました。とはいえ、今さら戻ることはできませんし、ここで悔いてもはじまらないため、行動を起こすしかありません。いろいろ制約はありますが、行動し、成果を出し、何とか新天地へ飛び出す物語の主人公になりたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?